こんにちは、元祖農業ガール藤野いち子です。今回は甘~いさつまいもを使って炊飯器や電子レンジで作れる簡単レシピを3つご紹介します。
秋に収穫したさつまいもがあまりにも大量なので、友人に配ったり料理にいそしんだりしています。
皆さんはご存じでしょうか。さつまいもは収穫直後より少し置いた12月以降が甘くておいしくなるんですよ! 買ったおやつよりも断然おいしくて、スイーツに目がない子どもたちもきっと喜びますよ。

炊飯器で作る、さつまいものおこわ

まずは主食から。お正月用に買ったもち米が余っていたら、ぜひ試してみてくださいね。炊飯器におまかせの簡単レシピです。あっさりが好きな方は、もち米に普通のお米を混ぜてもOKです。

【材料】(4人分)
もち米 2合
さつまいも 大1本(約200g)
赤米 大さじ2
酒 50cc
塩 小さじ 1/2(3g)

【作り方】
1.もち米と赤米は合わせて洗い、30分水につける。
2.さつまいもはきれいに洗い1cmのいちょう切りにして、水にさらしておく。

3.炊飯器の釜にもち米と赤米を入れ、おこわ2合の水加減より少し多めに水を入れる。

4.(3)に酒と塩を入れて混ぜ、その上に(2)のさつまいもを入れ「おこわ」モードで炊飯する。

5.炊き上がったら、しゃもじでサックリと混ぜて、茶わんに盛り付ける。

好みでごま塩をふってもいいです。ほのかな甘みともっちり食感で幸せな気分になりますね。

電子レンジで簡単!芋切り干し

さつまいもがたくさんあるときには、一度にたくさん消費できる簡単レシピがうれしいですね。蒸し器を持っていなくても大丈夫、ふかし芋がレンジで簡単に作れてしまいます。芋切り干しを作るのにおすすめの品種は、ねっとりして甘く、人気の「紅はるか」です。

【材料】
さつまいも(紅はるかまたは安納芋)4本(600g)

【作り方】
1.さつまいもを洗い耐熱性のボウルに入れてラップをかけて、電子レンジで加熱(200W・30分)する。

2.竹串を刺してスッと通るまで水を回しかけて追加で加熱する。ふかし芋の出来上がりです。

3.続けて芋切り干しを作る。(2)の皮をむいて1cmの厚さにスライスし、ざるなどに並べる。

奥のさつまいもは安納芋、手前のオレンジの色みのさつまいもが紅はるかです。紅はるかはねっとりとしています。つまみ食いしながら作業します♪

4.天気のよい日中に天日干しにする。3日程度干せば完成。

完成した芋切り干しをポリ袋などに入れてしばらくすると、白い粉がつくことがあります。知らない人にはカビに間違えられることもありますが、これは芋切り干しの糖分でおいしい証です。

※干し方が弱い場合はカビが生える場合もあります。心配な方は小分けにして冷蔵保存がおすすめです。

レンジで簡単、さつまいもの芋ようかん

芋切り干しだとちょっと硬いのが心配という方は、ぜひ芋ようかんにチャレンジしてみましょう。子どもたちのおやつにもどうぞ。

「ようかん」といっても材料に寒天は使用していません。それでもしっかり固まるので不思議なスイーツですね。

【材料】
さつまいも 4本(600g)
砂糖 100g
塩 小さじ 1/2(3g)

【作り方】
1.さつまいもは上下を切りピーラーで皮をむく。5mm~1cm程度の輪切りにして水にさらしておく。

2.耐熱性のガラスのボウルに(1)とたっぷりの水を入れて、電子レンジ(600W・15分)で加熱する。

3.竹串が通るまで追加で加熱する。熱いうちにざるに上げて水気を飛ばし、ボウルの中でつぶす。

さつまいもをつぶすときにブレンダーやフードプロセッサーを使えば、仕上がりがきれいになります。

4.(3)に砂糖と塩を入れてよく混ぜる。型にラップを敷き、生地を入れて形を整える。

5.冷蔵庫で冷やして出来上がり。

あの有名な浅草の銘菓、舟和の芋ようかんには及びませんが、素朴でいい味になりました。参考までに、舟和の芋ようかんは「ベニアズマ」を使っているそうですよ。

参考:『サツマイモの世界 世界のサツマイモ』山川理 著 現代書館

さつまいもの品種と味の話

私の子どものころは、さつまいもといったらあっさりホクホクしたベニアズマが登場することが多かったように思いますが、今は品種がいろいろあるので、どれを選んだらよいか迷いますよね。

画像左から、安納芋・紅はるか・シルクスイート。近年人気のネットリ系のさつまいもです。

天ぷらにはベニアズマ、焼き芋・芋切り干しには紅はるかなどの甘くてネットリ系のさつまいもがおすすめです。皆さんもいろいろと食べ比べて、お気に入りのさつまいもを見つけてくださいね。