サッと食べられるカレーは、忙しいビジネスマンにはありがたい定番ランチの筆頭格だ。昨今では「健康志向」のキーワードが加わり、これまで人気テッパンだった「肉ゴロゴロのビーフカレー」に代わって「多種の野菜カレー」が俄然、支持されている。そこで都心部で人気急上昇中の、野菜が主役のテークアウト野菜カレーを特集した。

【スパイシーMIX野菜カレー】 お花畑のように敷き詰められたシャキシャキ野菜が秀逸

野菜を食べるBBQカレーcamp新橋本店/東京都港区/790円/内容量527g

ご飯にのったコロコロ野菜のインパクトが抜群。シャキシャキ食感がキーマカレーに絶妙に合い、「健康野菜を摂ってる!」という満足感はピカイチ。野菜にハマり、リピート買いしたくなる逸品。

野菜の量 ★★★★★
ぜいたく感 ★★★★★
ボリューム ★★★☆☆

【野菜入りビーフカレー】 野菜の食感を残した仕上がりがお見事!

ザ・ガーデン自由が丘 目黒店/東京都品川区/496円/内容量429g

野菜の素揚げ具合がちょうどよく、「野菜の魅力はやはり食感にあり」と感じさせる。スナップエンドウの歯ざわりと甘さが絶妙で、「カレーのマスト食材」に推奨したくなるほど。ビーフシチューっぽい甘めの味が上品。

野菜の量 ★★★☆☆
ぜいたく感 ★★☆☆☆
ボリューム ★★☆☆☆

【スパイス薬膳(香取薫のアーユルヴェーダ弁当)】 薬膳カレーの健康感が現代人に響く

ナチュラルハウス アトレ目黒店/東京都品川区/849円/内容量421g

自然食品で名高いナチュラルハウスらしい、“体キレイ感”に突き抜けた一品。食前に食べるショウガや、スパイス調味の各種野菜、ビーツのコロッケなど、カレー弁当というよりストイックな健康薬膳コース料理といった風情で、「何だか分からないけど健康になった」と思わせる力あり。

野菜の量 ★★★★☆
ぜいたく感 ★★★★☆
ボリューム ★★☆☆☆

【アスパラと10種スパイスチキンカレー】 インドカレー風のルウにアスパラがベストマッチ

成城石井 新丸ビル店/東京都千代田区/647円/内容量395g

ココナツミルクとバターが利いたインドカレー風。インド料理人が作るカレーほどとがっていない“安心オリエンタル”な味。添えるだけでイマっぽいカレーになるパプリカとアスパラは優秀食材。

野菜の量 ★★☆☆☆
ぜいたく感 ★★★☆☆
ボリューム ★★★☆☆

【欧風野菜カレー サラダ付】 ゴロゴロ野菜と上品な洋食カレーのコンビは満足度高し

天馬 青山店/東京都港区/800円/内容量482g

まろやか洋食系カレーのルウで、野菜の彩りも大きさもバランスが良く、セレブマダムが好みそうな正統派ランチカレー。サラダ付きには感涙。シャレた本格フレンチタイプのドレッシングに店の意識の高さを見た。

野菜の量 ★★★★☆
ぜいたく感 ★★★★☆
ボリューム ★★★☆☆

【野菜カレー】 まろやかなココナツミルクとカボチャでほんのり甘い

ミラーン一号車(大手町サンケイビル村)/東京都千代田区/650円/内容量508g

ココナツミルクとカシューナッツで甘みを出した、本格インドカレー風。素揚げしたカボチャの甘さが、不思議にオリエンタルな味わい。角切り大根の具材が珍しいが、ルウとの相性は良い。インドカレーのフトコロの深さを感じさせる。

野菜の量 ★☆☆☆☆
ぜいたく感 ★★☆☆☆
ボリューム ★★★☆☆

【チキン野菜カレー】 サラサラタイプのルウで野菜のスパイス煮としても◎

スープカレー カムイ/東京都千代田区/940円/内容量415g

骨まで軟らかく煮たチキンと、武骨なまでに大きく切られた野菜がうれしい。注文後、1人前のルウを小鍋で温めつつ、隣のコンロで野菜を手早く素揚げにするオペレーション。サラサラとしたスープっぽいカレーで、ご飯なしの「野菜カレー煮」として食べてもイケる。

野菜の量 ★★★★★
ぜいたく感 ★★★★☆
ボリューム ★★☆☆☆

【7種の新野菜カレー弁当】 素揚げオクラとコーンで味もオシャレ感もアップ

上等カレー 霞が関ビル店/東京都千代田区/600円/内容量491g

家庭のカレーっぽい親しみやすい味と思いきや、スパイスの辛さが後から広がる。サツマイモとコーンが、好ましい魅力を演出。丸ごと揚げるだけで独特の妙味がプラスできる素揚げオクラは、野菜カレーに最適。

野菜の量 ★★★☆☆
ぜいたく感 ★★★☆☆
ボリューム ★★★☆☆

「野菜の自己主張」が東京カレーのトレンド

ひと昔前は野菜カレーというと、ジャガイモ、ニンジン、玉ネギなどの“おなじみ野菜”をルウと煮込むタイプが主流だった。野菜のゴロゴロ度と煮込み具合の違いで個性を打ち出していたが、「結局はルウの味勝負」という感が否めなかった。

しかし、近年では野菜の存在感を全面に出した商品が目立つ。特に最近のトレンドは、おなじみ野菜に縛られず多彩な野菜を使い、ゴロッとしたそのフォルムを生かして大胆に素揚げし、野菜を強く自己主張させる手法だ。

このメリットは、健康感とともに、使う野菜次第で彩りがプラスされ、「センスの良いイマドキランチ」が容易く完成する点。意外と食べ応えがあるのもいい。日によって野菜を変えても味に遜色はなく、店にとってもありがたい。「野菜カレー」というと、いまやこのタイプが定番化しつつあるのだ。

※本特集に記載されている価格は全て「税込み価格」です。内容量は購入商品を編集部で実測した数字です。本特集に記載されている商品は、購入時(6月11~12日)の情報です。

◇外食レストラン新聞2018年7月2日号の記事を転載しました。