食べることと、静岡大好きな気持ちが隠しきれない、静岡県在住の元祖農業ガール・藤野いち子です。静岡県に数あるご当地B級グルメの中でも、知る人ぞ知る浜松の「遠州焼き」。浜松のB級グルメなら浜松餃子でしょう?という反応が返ってきそうですが、遠州焼きも浜松餃子同様、地元で長く愛されてきた食べ物です。
その特徴は具に入っているタクアン。でも意外や意外、合うんです。家庭で作れば、おいしい!何が入っているの?と話題になること間違いなしですよ。

浜松っ子の懐かしい食べ物、遠州焼き

藤野の夫は浜松市出身。食べ物にうるさくて藤野の料理をすぐに批評するので、ここではグチローと呼ぶことにします。

今から40年前、グチローが高校生のとき、学校帰りに立ち寄った駄菓子屋でよく食べたのが「遠州焼き」でした。具として豚バラ肉が2~3枚、刻んだタクアンとちょっとの野菜と卵が入ったペラペラのお好み焼きで、値段も1枚150円。

グチローはしばらくネットで、その思い出の駄菓子屋について調べていましたが、「ボクが食べてたお店、もう閉店してる」と残念そうにつぶやきました。「じゃあ、研究して家で作ればいいじゃん」と私。

さっそく研究のために、次の週末に2人で浜松に出かけて2店ハシゴしました。藤野は遠州焼きを初めて食べましたが、どちらのお店でもおいしくいただきました。グチローは家に帰ってきてから、遠州焼きを再現してくれました。

家庭でも簡単!浜松遠州焼きの材料とおすすめの作り方

遠州焼きを作るのにあたって、用意する材料です

【材料】(4枚分)
小麦粉 150g
水 200ml
卵 4個(1枚に対して1個)
豚バラ肉 150g
キャベツ(刻んでおく) 50g
ネギ(刻んでおく) 20g
タクアン(刻んでおく) 60g
紅しょうが 10g
揚げ玉・ウスターソース ・おでんの粉・削り節 適量

【作り方】
1.小麦粉と水を混ぜて生地を作ります。生地はお玉1杯半ほど、ボウルなどに入れます。そこに卵1個を割りいれて、よく混ぜます。タクアンなどの具もお好みの量入れて混ぜます。

1回分の材料をまとめて器に入れました

2.次に、温めておいたホットプレートで焼いていきます。大きさは直径20cmほどで、薄~く広げます。

ちょうどよい焼き加減になってきたら返します!上手に返してくださいね。

3.両面焼いたら、ウスターソースを塗って、おでんの粉を振ります。おいしそう!でもまだまだ。

4.二つ折りにして、ウスターソースをさらに塗ります。

5.削り節をかけて、フライ返しで8等分して出来上がりです。

遠州焼きのプロのお店の味に匹敵する味が出来ました。家族中から「おいしいっ」と絶賛されてグチローもご満悦。そこでうまいもの談義(長い…)が始まるのがわが家の日常の風景です。

浜松遠州焼きを一度地元でも味わって

地元浜松では、遠州焼きのことを「お好み焼き」と呼んでいます。もし浜松を訪れたら、お好み焼きのお店に立ち寄ってみてください。自分で焼くタイプのお店や、浜松餃子も一緒にオーダーできるお店もあります。

味付けもソースではなくしょうゆだったり、マヨネーズを追加できることも。それぞれおいしさがあり、お好み焼きの見方が深まると思います。ぜひ一度、浜松にお越しくださいね!