日本即席食品工業協会(即席協)は2月12日、「インスタントラーメン オリジナル料理コンテスト2018」を、東京都豊島区の武蔵野調理師専門学校で開催。栄養士・調理師など食のプロを志す学生を対象にアイデアメニューを募集したところ、全国から1471通の応募があり、書類選考を通過した12人がそれぞれのレシピに基づき調理を行った。

おいしさ・栄養バランス・独創性・盛り付けを考慮して、日本栄養士会の迫和子専務理事、日本即席食品工業協会の任田耕一専務理事、女子栄養大学出版部『栄養と料理』の浜岡さおり編集長、ソムリエの田崎真也氏の4人が試食審査を行った結果、優勝は愛知県立岩津高校調理国際科3年の市川佳弥奈さんが作った「栄養たっぷり ブラックラーメン」に決定した。

優勝作品は、「地元が富山県の母が仕事から疲れて帰ってきた時に、食べてもらいたいという思いを込めて作りました。疲労回復に効果のあるニンニクは、イカスミにも合います。下に入れたクロテッドクリームが溶け出し、なめらかな口当たりになります」と自己PRする塩味ラーメン。

ほかにも地元の食材を効果的に組み合わせたり、奇抜な形状や食べ方を提案した特徴ある作品が多かった。

その他各賞は次の通り。
▽準優勝=「ほうれん草のクレープ包み~カルボソースと共に~」(福島県郡山女子大学附属高校食物科2年深堀舞さん)▽つゆめん優秀賞=「焦がしラーメン~西尾抹茶仕立て~」(愛知県立岩津高校調理国際科3年長谷江太さん)▽日本即席食品工業協会賞=「ひんやり美味しい!!寒天ラーメン」(長野県長野調理製菓専門学校調理師学科1年関美絵子さん)▽日本栄養士会特別賞=「麺と野菜の砧巻き 扇蕪のしょう油スープ」(静岡県富士調理技術専門学校高等課程調理師科3年中島有輝さん)▽栄養と料理賞=「おはしで食べるお蕎麦パフェ」(栃木県IFC栄養専門学校栄養士養成学科1年亀和田里英さん)

◇日本食糧新聞の2018年2月28日号の記事を転載しました。