たまごかけごはんの進化形!石川県の「TKGY」の作り方と食べ方【10月30日は、たまごかけごはんの日】
石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。10月30日は「たまごかけごはんの日」です。石川県白山市の鶴来地区では、たまごかけごはんを進化させた「TKGY」というものがお店で提供されています。
TKGYとは、「たまごかけごはん焼き」の略です。今回はたまごかけごはん焼きを家庭で作り、ピザ風にしたり、お好み焼き風にしたり、変化のある食べ方を紹介します。
「たまごかけごはんの日」が制定されたきっかけ
島根県雲南市の「日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会」(旧 日本たまごかけごはん楽会」が、「たまごかけごはん」をキーワードに、日本の古き良き食文化やふるさと、家族愛などを考えるきっかけの日として、「たまごかけごはんの日」を制定しました。
2005年10月30日に、「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されたので、10月30日が、たまごかけごはんの日になりました。また、この時期は卵の品質が良く、新米も出回る時期でもあります。まさに、たまごかけごはんにピッタリな時期なんですね。
たまごかけごはんの進化形、TKGYとは?
TKGY(たまごかけごはん焼き)とは、石川県の南部に位置する白山市鶴来地区で生まれたご当地グルメです。開発したのは鶴来商工会青年部です。青年部の1人が、イベントの打ち上げの際に、お好み焼き店で、何気なく鉄板でたまごかけごはんを焼いたことが始まりです。
これが意外とおいしかったので、地元のご当地グルメ大会に出店しました。1日で800食完売し、市民からは「また食べたい」という声が上がり、白山市内の8店舗でTKGYが提供されるようになりました。それぞれのお店によってアレンジの仕方が違っています。
基本形はたまごかけごはんを丸く焼いて、海苔やネギを乗せてあり、見た目はお好み焼きのような感じです。天津飯のようにあんをかけたり、また、明太子、チーズ、ハムなどのトッピングを選べるお店もあります。
今回は、家庭で基本形のTKGYを作り、ピザソースやとろけるチーズを乗せてピザ風にして味わったり、お好みソースや青のりでお好み焼き風にする食べ方をしてみようと考えました。
TKGYのレシピ
<材料・1人前>
・ご飯 150g
・卵 1個
・チャーシュー 4枚くらい
・めんつゆ(今回は3倍濃縮のものを使いました。) 普通に使う状態に伸ばして、大さじ1
・ネギ 少々
・刻み海苔 少々
・オリーブオイル 少々
後でアレンジする材料として、ピザソース、とろけるチーズ、お好みソース、青のりと削り節の粉末を用意しました。他にマヨネーズも使います。
<作り方>
1.ネギを小口切りに、チャーシューをみじん切りにします。
TKGYの定番の食べ方とアレンジ法
まず、基本形のTKGYを食べてみます。外側はパリッとした食感で、中はふんわりしていて、卵とめんつゆの優しい味がします。焼かないたまごかけごはんとは違う、香ばしさが楽しめます。
上に乗せたチャーシューが、ご飯とよく合います。海苔の風味やネギのピリッとした辛さがアクセントになっています。朝食にもいいですし、お酒のおつまみにもなりそうです!
ピザソースととろけるチーズを乗せて、600Wの電子レンジで30秒ほど加熱し、アレンジしてみました。途端にイタリアン風味になります。たまごかけごはんが、トマトソースの酸味とよく合っています。
たまごかけごはん自体があっさりしているので、チーズとも相性が抜群です。ピザソースのトマト味とチーズのコクのある味で、食が進みます。
お好みソース、マヨネーズ、青のりと削り節の粉末をかけてアレンジしてみました。チャーシューが入っているので、食べごたえもあります。
たまごかけごはんの優しい甘さは、お好みソースの香ばしさ、マヨネーズの酸味ともよく調和しています。青のりと削り節の香りで、更にお好み焼きに近くなりました。
TKGYを作ってみましょう!
普通のたまごかけごはんをフライパンで焼くだけで、TKGYが作れます。牛すじ肉や、キャベツを入れたりして、アレンジも楽しめます。皆さんも、TKGYを家庭で作ってみましょう。
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