カルビーは、菓子を通して地域で有名な産品や知る人ぞ知る味などを全国に紹介し、地域の食文化の発展を支え豊かな生活の形成に貢献することで、地域に関わる人々、日本を元気にしていくプロジェクト「ラブ ジャパン」の17年度施策として、それぞれの地元に根付いた味をポテトチップスとして再現する「カルビーポテトチップス47都道府県の味」の第1弾として、17道府県の「地元の味」を再現した17品を9月18日に発売した。

同企画は、各都道府県の県庁・市役所や地元を代表する機関・企業などの協力を得て、味を開発する取組み。これまでも限定商品として地域自治体や教育機関などとコラボ商品を発売してきたが、全国規模の企画で社外と共創しながら商品を開発するのは初の試みとなる。

商品企画では、カルビーの強みである知名度・販促力・商品企画力・開発技術力と、地元の強みである素材・郷土愛・素材づくりの技術力を生かし、地元を愛する人と共創することでヒット商品を生み出す。各都道府県の県庁・市役所や地元を代表する機関・企業などと、ワークショップや試食を通し、味やパッケージを決定する。

15日に同社本社で開催した発表会で伊藤秀二社長は、「ラブ・ジャパン」について、カルビーのコーポレートメッセージ「掘りだそう、自然の力。」にちなみ、メッセージを「掘りだそう、日本の力。」にし、食というビジネスを通し、地域の豊かな文化・社会を後押しできればという願いを込めて実施したと説明した上で、「キーワードは共創で、これまでのメーカー視点から、地元の皆さまとテーマから考えることから共創し商品開発を行った」とした。

さらに企画の経緯を、16年発売の福島県の郷土料理を再現した「ポテトチップスいかにんじん味」が高い販売実績を示し、その要因のひとつが「非ポテトチップス購入層の構成比の高さ、地元での購入の高さ」とし、「ポテトチップスを通じて、それぞれのコミュニティーから愛される商品を開発することができることが確認できたため取組みを拡大した」と説明。

マーケティング本部ポテトチップス部ベーシック課の荒木友紀課長は、第1弾として発売する17道府県(北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・富山・愛知・京都・大阪・岡山・山口・香川・佐賀・長崎・宮崎)のそれぞれの味を説明。また、パッケージ裏面には、地域のアピール情報を掲載した。

同品は、数量限定・期間限定で各販売エリアのコンビニで発売。コンビニ以外の店舗では10月2日から発売予定。

◇日本食糧新聞の2017年9月22日号の記事を転載しました。