福井で進化したソースカツ丼、歩きながら食べられる「サバエドッグ」【10月1日は、トンカツの日】
福井県福井市在住のたべぷろ編集部員・福野美穂です。生まれも育ちも福井です。福井では、卵とじのカツ丼よりもソースカツ丼のほうが一般的。私は高校卒業後、数年間地元を離れて県外で過ごしたのですが、他県でカツ丼を注文したときに卵とじのカツ丼が出てきて驚きました。それほど福井ではソースカツ丼のほうがポピュラーです。そんな福井のカツ丼が進化しています。その名も「あるくソースカツ丼 サバエドッグ」!
福井では“普通のソースカツ丼”も普通じゃない?
こちらは福井市内にあるお店のソースカツ丼。昭和から営業しているお店です。テレビでも何度も取り上げられている有名店で、休日には県外ナンバーの車もよく停まっています。
このソースカツ丼は、大盛りではなく普通。丼が特別に小さいわけではなく、よく見かける大きさの丼です。中のカツが見えますが、見せるために蓋をずらしたのではありません。カツが3枚入っていて、蓋が閉まらないのです。
このままでは食べにくいので、1枚は丼の中に残して、後は蓋の上に乗せて置きます。1枚食べ終わると、次をご飯の上に乗せて食べる方がほとんどです。
カツは薄く、パン粉は細かい。甘辛いソースが肉全体に染みわたっています。肉は柔らかくて噛みきりやすくて、おいしい。
子どもの頃から、こちらのお店のソースカツ丼を食べていた私は、これが普通のカツ丼だと思っていました。
あるくソースカツ丼「サバエドッグ」とは!?
「あるくソースカツ丼」「サバエドッグ」という単語だけでは、どんなものか想像がつきにくいですよね? 「サバエドッグ」にはサバとついていますが、魚のサバとは全く関係がありません。
福井県の鯖江市にあるお肉屋さんが開発したもので、鯖江市長が「サバエドッグ」と命名しました。ドッグはアメリカンドッグのドッグ。ご当地B級グルメとして、テレビやインターネットで取り上げられ、多くの人に知られるようになりました。初めて発売されたのが2010年とのことで、比較的新しいソースカツ丼の食べ方です。
写真を見てわかるように、紙コップ状の容器に入れて渡されます。持ち手は割り箸。ご飯をきりたんぽのように縦長に握ったものに、豚の薄切り肉を巻きつけてカラリと揚げてあります。
衣にはソースがしみ込んでいるのに、パン粉が細かいためかサクサクしています。ご飯は福井県の山間部・池田町産のコシヒカリです。お米もこだわって選んでるというだけあっておいしい。豚肉も国産で、安心かつうまみがあります。
味はノーマルだけでなく、「山うに」を使ったものもあります。「山うに」は鯖江の伝統的な薬味で、柚子、赤なんば、鷹の爪、塩を丹念に練り上げたもの。また、温泉卵やカレー、チーズのトッピングもできます。どれもB級グルメと言うにはもったいないほどの味。絶品です。
まとめ
「サバエドッグ」は北鯖江パーキングエリアの 下り 、金沢・新潟・高山方面のフードコートでも販売されています。カップに入っているので、外を歩きながらでも、車の中でも食べやすいです。
福井の物産展や各種イベントのとき、「サバエドッグ」が出店されていることもありますので、福井に足を運ばなくても「サバエドッグ」が食べられるかもしれませんよ。運よく出会えたら、「あるくソースカツ丼」を食べるチャンスです! 見た目が面白いだけでなく、実用的でおいしいサバエドッグ、もっとたくさんの人に知って、食べてもらえたらと思います。
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