トルコ大使館文化広報参事官室のアリ・カラクシュ日本・韓国・台湾担当は、東京都渋谷区のカフェ ボヘミアで8月4日に開催された「最新トルコセミナー2017」で、ターキッシュエアラインズと協働し、トルコの歴史や文化、食や観光資源など多彩な魅力を紹介していく考えを示した。16年に発生したテロやクーデター未遂事件で傷ついたトルコのイメージを払拭(ふっしょく)し、未来のトルコに向けた施策を推進していく。

具体的には(1)南エーゲ&西地中海で展開する新デスティネーション(2)ハーブフェスティバル、チューリップフェスティバル、野外フェスなど「ローカルフェスティバル」(3)花、食文化、スパ&ハマムの「ローカルカルチャー」–の三大基軸のPRと誘致に注力する。

同セミナーで、アリ・カラクシュ氏は本紙などメディアによる本国の取材に謝意を述べ、日本とトルコ両国のビジネスの進展に向けて尽力すると強調。同参事官室の大森正光マーケティング担当がエーゲ海近郊の町で4月上旬に開催され、1484店が出展し約20万人が来訪した「アラチャト・ハーブフェスティバル」など同国内で開催される食・観光イベントを紹介。

ターキッシュエアラインズ広報の谷本美和氏は、世界120ヵ国300都市で世界最多の就航国数を誇る同社のサービスや魅力をアピールした。

また、DJで中東料理研究家のサラーム海上氏がトルコ食事情と新型野外フェス「Cappadox」を解説し、「スイカ、スペアミント、白チーズのサラダ」と、コメと揚げナス、パプリカ、肉を重ねて煮込み、鍋をひっくり返したトルコ南東部の郷土料理「アンテップ・ケバブ」を調理実演し、トルコの食と日本の食の融和性を紹介した。

◇日本食糧新聞の2017年8月25日号の記事を転載しました。