プチプラアイテムでいつもの食卓をパッと華やかに演出するフード&テーブルスタイリストの渡辺有子です。
これから季節行事がめじろ押しで、家族や友人とホームパーティーを楽しむ機会も増えますね。私も子どもが幼い頃は、お店より気楽で目が届くので自宅でランチやお茶会を開き、ひと手間で「おいしそう!」と喜ばれるアイデアを沢山ストックしてきました。
暮らしの延長にある「おもてなし」を誰でも手軽に楽しめるアイデアをご紹介します。

初めてのおもてなし!まずはティータイムから始めましょう!

「自宅でおもてなし」と聞くとなんだか大層な感じがしますが、料理の準備が必要なランチや夕食と違って、ティータイムなら紅茶やコーヒーとスイーツだけなので気軽にお招きできます。

以前は、おもてなしといえばランチにすべて手作りで用意しよう!と料理の準備や部屋の片づけも同時並行で、玄関のチャイムが鳴る頃には、ぐったり…!ということもありましたが、ティータイムのおもてなしなら自分も気楽にお迎えしてゆったり一緒に楽しめます。

ということで、ホームパーティーやおもてなしに慣れないうちは、前もって準備しておけるティータイムから始めてみましょう。スイーツは市販のもので大丈夫です。

食卓を整えて丁寧に盛り付けるだけで十分に「おもてなし感」を伝えることができます。

こちらはコンビニのパウンドケーキとホットティーですが、買ってきたままお皿に置いただけでやや味気なくせっかくのおもてなしの感動はちょっと少ない気がしますね。

コンビニのパウンドケーキをカットして重ねて置くだけで…

私がセミナーでお伝えしているテーマの一つ「フードスタイリグ」とは、文字通りフードをおいしく見せるためにスタイリングしていくことです。

コンビニスイーツをオシャレでよりおいしそうなおもてなしのスイーツに見せるには、そのまま置かずに袋から出して半分にカットし、重ねて盛り付けてみましょう。

またケーキだけでは少し寂しいので、季節のフルーツを一緒に添えてミントの葉などをトッピングします。

重ねて置くことで立体的になり、平らなプレートと平らなケーキに動きができます。またケーキの色だけより緑やぶどうが加わることで彩りも生まれます。

最初の画像では、テーブルに直接お皿とマグカップを置いていましたが、散漫になりがちなのでトレイやテーブルマットなど何か1枚下に敷きました。

1人分がセットになっていると、よりきっちり感やおもてなし感が伝わります。

大きなプレートを使って、ワンランクアップのデザートプレートに!

同じパウンドケーキのティータイムでも、使用する器を変えると雰囲気も変わります。

こちらは、ディナープレートと呼ばれる大きめのお皿にパウンドケーキと巨峰を配置し、余白部分にスプーンで水玉模様にブルーベリーソースを落としました。

大きなディナープレートを使用することで、カフェ風な上の画像とはまた異なる優雅なティータイムになります。

どちらも、紅茶を温めている間に簡単に盛り付けられるので、バタバタせずにおもてなしができておススメです。

テーブル&フードスタイリングでおもてなしの気持ちが伝わる食卓に!

同じスイーツでも、盛り付けを一工夫するだけでオシャレなカフェプレートにも、レストランのデザート風にも表情をかえ、おもてなしの気持ちを伝えることができます。

私自身、テーブル・フードスタイリングとの出会うまでは、「おもてなし」は好きでしたが毎回白いお皿にお箸やフォークをただ並べるだけの単調な食卓でした。

ある時、たまたまネットで見つけた『季節行事やテーマに沿ってどんな景色で食事をしたらよりおいしそうにみえるか、いつもの料理が盛り付け次第でどうかわるのか』を紹介している主婦の方のサイトとの出会いがきっかけでその魅力に引き込まれ、フード・カラー・テーブルコーディネートの勉強を始め、さまざまな出会いや機会があり現在、暮らしの延長にある「おもてなし」をテーマにスタイリングの魅力をセミナー等で発信しています。

私にとって、心を込めて作ったお料理やスイーツを丁寧に盛り付けて食卓に出した時に「わあ!おいしそう!」と歓声が響く瞬間は何よりのうれしい瞬間です。

「おもてなし」の気持ちが伝わる、おいしそうに見えるテーブル&フードスタイリングの魅力をこれから情報発信していきます。