ジャガイモダイエット成功のカギは「調理法」にあり【小説・私の食卓：４】

こんにちは、ベジフルボディデザイナーmoccoです。「私の食卓」は、美と健康維持をモットーに自分らしく生きる美健女子の物語を小説風にお届けいたします。
第３話では、ジャガイモ入り夏野菜たっぷり「和風ラタトゥイユ」を夫婦で囲みながら、意外にも!?ジャガイモダイエットが周囲に反響があったことを報告し合いましたが、夫にはリバウンドの気配が忍び寄り…

第3話はこちら
ジャガイモダイエットでまさかのリバウンド!? 続いて土鍋で作った野菜料理は…【小説・私の食卓：3】

【月曜日】夕食はジャガイモと枝豆を蒸してヘルシー土鍋料理

「晩御飯、なに～？」

「一石二鳥！土鍋料理。ジャガイモを茹でている途中で、上に枝豆を乗せて～蓋をして蒸すだけ」

「さすが！！！これ、塩振って食べるの？」

「自然塩ね」

「昨日行ったビヤガーデンでも、フライドポテトと枝豆食べたな～」

「私がランチに持たせたのは、ベイクドポテトなんですけど・・・」

「だからか。揚げてないから、冷めてもおいしかったんだ！」

「うん。揚げない分、時短だし。プラス質のいい油で焼けるの」

「茹でて、焼いてって、朝から大変じゃない？」

「全然。まとめて茹でて冷蔵庫に入れてあるから、忙しい朝でも簡単にできるよ」

「わかった！俺だけリバウンドしたのは、ジャガイモ料理なら“何でも”いいと思ってたからだ！」

「かもね。ジャガイモはバランス食材だけど、酒のつまみにもよく合うし、調理法によってはカロリーも高くなるのよ」

「以後、注文する時は、気を付けまぁ～す」

「外食で随分、寄り道してたってことね！！！」

【水曜日】ランチは古里の味サラダパン、カロリーは控えめ

「忘れずに、会社に持って行ってね～」

「何を？」

「食卓の上に置いてあるサラダパン。ランチに食べてね」

「ありがとう。お～、懐かしいね～。“サラダパン”と言えば…」

「東・洋・軒！！！」（2人同時）

「長崎名物、東洋軒のサラダパンは、大正時代から変わらない味で、クセになる味だったよね～」

「そうよね～、からしマヨネーズのバランスが絶妙で。閉店してしまったのが、本当に残念。レシピを引き継いでいるお店があるみたいだけど（ぱんのいえ　長崎）」

「でも、これってカロリー高そう」

「大・丈・夫！　ジャガイモは白米の半分以下のカロリーだし、味付けはマヨネーズなしの自然塩とお酢だけ。夏だから衛生面と健康面を考えて、どちらも強めに味付けしといた」

「でも、夏場だから保冷剤も入れておいてね」

「はぁ～い。それと、今回はからしを混ぜて、東洋軒風サラダパンにしておきました」

「食パンのカロリーって、大丈夫なの？」

「薄切りパンを使ってます。食べた分のカロリーは、午後からしっかり！バリバリ！！働いて、消費してね！！！」

「“萌え断”しながらいただきますね～」

「アナタは、余分なお肉を“燃え断”して！！！」

【金曜日】1週間頑張ったプチご褒美に、煮込みジャガバーグ

「んー。ダイエットって、我慢してる感じが辛い！」

「そうだと思った。はい、、、どうぞ」

「お～！お～！！お～！！！　ハンバーグぅぅぅ」

「煮込みジャガバーグね」

「またまた、なんですか、それ？」

「茹でて保存しておいたジャガイモをサイコロサイズにカットして、土鍋で混ぜて→焼いて→煮込んだ“ジャガバーグ”」

「ほほぉ～！」

「今回は、水分が出やすい野菜を使ってないから、パン粉はなし。表面を焼いて煮込むから時短。プラス、肉汁、うま味も逃がさないよ」

「お見事！！！　でも、脂は大丈夫なの？」

「ダイエットってヘルシー食材に集中しがちだけど、筋肉や健康の維持にはバランスよくお肉も摂らないと」

「んんん～…うまい！」

「アナタは、“まるい”でしょ？　健康ダイエットは心もハッピーでなきゃね」

【土曜日】正しい調理法と食べ方でリバウンドも卒業？

「最近さぁ、なんか、不思議なんだけど…」

「何が？」

「食意識が変わったら、よく噛むようになった」

「わかる～、私も！　よく噛むと、食材から甘みがにじみ出てきて、食べるのが楽しい」

「そう、そう。それに、食べ過ぎないからお昼も眠気が来なくて、バリバリ仕事がはかどるよ」

「調理法を工夫すると基本調味料だけでおいしく食べられちゃうから、食材のうま味に敏感になったのね」

「ダイエット、、、卒業かな？」

「うん。体で覚えたから、当分は意識しなくてもよさそうね」

「ねえ、ねえ、、ねえ、、、心もち“細井くん”になった？」

「なった、なった。食意識って大事よね」

「お肉料理もバンバン出てくる～～～？？？」

「アナタの、、、頑張りしだいです！！！」

第５話では、夏の終わりぴったりのコラーゲン豊富な手羽先料理をご紹介します。お楽しみに！

ベジフルボディデザイナーmoccoによる調理ポイント

「私の食卓」では、食材や調味料も含め、時短・簡単・栄養満点な美味しいご飯を作る調理法をご紹介しています。（日本料理の基本調理法：煮る・焼く・炒める・揚げる・蒸す）

＜ジャガイモ＞
購入した1袋をまとめて土鍋で茹でて冷蔵保存する（3～5日目安）。使い忘れることがなく、朝食やお弁当にすぐに使えて便利。
＊アレンジ：揚げずに焼く　揚げる時間、油の使用と酸化する量が減る。冷めても美味しい。

＜枝豆＞
茹で終わって水切りした後に塩を振る。茹で塩を水に流す無駄がなく、ミネラル豊富な塩を直接摂取できる。

＜煮込みジャガバーグ＞
固形のジャガイモや枝豆が入ることで、意識しないで噛む力がつく。食材がコラボしたうま味を楽しむこともできる。
煮込み調理は、具の中まで火入れする時間を省き、食感を硬くすることなく食材のうま味も逃がさない贅沢調理法です。

※フライパンクックの場合は、焼き終えた後にタマネギをコンガリと炒め、トマトホール、塩、酢で味付けして煮込む。トマトソースは、パスタなどにも使える（赤ワイン、ローリエなどを加えるとさらにおいしく仕上がる）。

健康的ダイエットの継続のコツは、自分の体に合った食べ方を無意識にセレクトする力をつけることです。美と健康維持のために、運動の継続も忘れずに！