食欲が落ちる夏には我が家の定番「ピリ辛ゆし豆腐スンドゥブ」
暑い夏場はどうしても食欲が落ちてしまいがち。夏バテしないためにもしっかり食べて栄養をとりたいけれど、長時間台所に立ちたくないし、できれば手抜きしたい。そんなズボラな我が家の食卓に頻繁に登場する定番メニュー、簡単ゆし豆腐スンドゥブをご紹介します。
沖縄の島豆腐に歴史あり
みなさまご存知、沖縄の家庭料理の代表格であるゴーヤーチャンプルーなど、チャンプルー料理には欠かせない食材の豆腐。沖縄では「島豆腐」と呼ばれる1丁の大きさが約1㎏もある(本土の豆腐の約3倍!)大きなものが定番。
水分が少なく固いため、炒めても崩れにくいという特徴があり、大豆のしっかりとした濃い風味が楽しめる、まさに沖縄の食文化を代表する存在といえます。
実は昭和47年の本土復帰の際に、食品衛生法に基づき、豆腐は水にさらして販売することが義務づけられましたが、沖縄の食文化を守るため消費者や組合が国に対して陳情し、昭和49年に特例として認められたという歴史があります。
そのため現在でも沖縄県内のスーパーマーケットの食料品売場では、パック詰めされた冷蔵の豆腐コーナーとは別に、袋入りのあちこーこー(熱々)豆腐が並ぶコーナーが設けられているのです。
各メーカーの豆腐の入荷時刻が書かれた一覧表が売り場に掲示されていることも多いため、これを見ればお気に入りの豆腐を熱々の状態で買うことができるというわけです。
豆腐の原料となる大豆のタンパク質には必須アミノ酸が豊富に含まれており、「畑の肉」と称されるほど栄養豊富。なかでも島豆腐は水にさらさないため栄養分や旨味がぎゅっと凝縮されているとなれば、毎日でも積極的に食べたい優秀食材ですね。
離乳食にもOK!胃腸にやさしいふわふわ食感のゆし豆腐
そんなあちこーこー豆腐コーナーで四角い島豆腐と肩を並べているのが、今回ご紹介する「ゆし豆腐」。豆乳ににがりを加えて固まり始めたところをすくいとって袋に詰めたもので、ふわふわとしたやさしい食感が特徴。本土の豆腐で例えると「おぼろ豆腐」に近いです。
口あたりがなめらかで胃腸にもやさしいので赤ちゃんの離乳食としても大活躍。私も息子が赤ちゃんの頃にはかなりお世話になりました。(※月齢によっては塩分が強い場合があるのでご注意を)
そのまま器によそって醤油をたらりとひとまわしするもよし。汁ごと小鍋に移して味噌を少し溶き入れたり、すりおろししょうがやねぎを添えてもよし。シンプルなだけにアレンジ自在。食欲が無いときや二日酔いの朝にもぴったりで、美味しさがじんわりと胃袋に染み渡ります。
夏にもぴったり!ピリ辛ゆし豆腐スンドゥブ
素材の美味しさを活かしてシンプルに食べるのもおすすめですが、我が家で人気のアレンジが韓国料理のスンドゥブに仕立てたゆし豆腐。冷蔵庫にある野菜やお肉をたっぷり入れれば栄養満点でボリュームも出るので、夕飯は白ごはんとこれだけ、なんてことも。
お鍋ひとつであっという間に完成し、洗い物も少ないのがポイント。私はいつも市販のスンドゥブの素を利用しますが、少しコクをプラスしたいなと思ったら味噌やごま油を加えたり、がつんと辛くしたい場合はさらに唐辛子を加えたり。逆にまろやかにしたい場合は豆乳を加えてもOKです。
ゆし豆腐以外の具材は冷蔵庫の余り物などお好みでいいですが、豚肉ときのこ類は是非入れてほしいおすすめ食材。豚肉の甘い脂がピリ辛スープに溶け出してたまらない美味しさになります。
食欲がなかったことなんて忘れて、毎回スープまで全部飲み干してしまう、我が家の人気メニューです。ゆし豆腐が手に入らない場合は絹ごし豆腐でも代用できるので、是非お試しあれ。
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