昭和産業が3月から発売している「もう包まない!混ぜ餃子の素」は、家庭用プレミックスカテゴリーの新しいニーズを獲得しそうだ。同社では、コロナ禍で自宅での調理頻度が増加し、その分負担軽減のための時短・簡単に特化した商品の需要伸びていることを背景に、家庭でギョウザをつくるときに、手間となる皮であんを包む工程をなくしつつも、ギョウザとしてのメニュー感は残す同品を開発した。具材と混ぜて焼くだけでギョウザの味わいが楽しめる“新感覚餃子”として市場に投下する。

特徴は、同品を水で溶いてキャベツやニラ、ひき肉といったギョウザの具を混ぜて焼くだけで味わえる。米粉を含む穀粉の絶妙な配合で、皮がないのに外側はパリッとした食感に仕上がる。コショウやニンニクなどの香辛料と調味料を配合しているので、下味不要。香辛料が効いたギョウザが味わえる。ホットプレートでもできるので、お好み焼き感覚で家族といっしょに食卓を囲みながら楽しめる。

もう包まない!混ぜ餃子の素

プレミックス売場だけでなく、中華調味料や具材の生鮮売場といったさまざまな売場での展開を検討しているようだ。発売前からメディアで取り上げられるなど話題となっており、小売からも評価を得ているようで、初動出荷は順調に広がっているという。“餃子の素”というプレミックスの新たなジャンルの確立となるか注目だ。

◇日本食糧新聞の2021年2月24日号の記事を転載しました。