旬のなすがおいしい季節。ビタミンKやカリウム、葉酸、食物繊維を含み、紫紺色の皮にはポリフェノールの一種、ナスニンというアントシアニン色素が。皮をむかなくてよいメニューでは、なるべく残して。アクが強く、切ると色が変わるのですぐに水に…とされてきたけれど、アクは実は、クロロゲン酸などのポリフェノール。水にさらす時間は控えめに。すぐに調理するならアク抜きナシで、水溶性のナスニンもキープ。今回はイタリアで人気の夏定番レシピなどをご紹介します!こんな作り置きがあれば明日はラクラクですね♪

なすクイズ

<Q1>なすの皮の部分に含まれる紫の成分は?
A:タンニン B:リコペン C:ナスニン

<Q2>新鮮ななすは、どの部分で見極める?
A:ガクのトゲ B:ヘタの切り口 C:ヘタの筋

<Q3>ことわざ「なすの花と〇〇の意見は千に一つも仇はない」の〇〇に入る言葉は?
A:妻 B:親 C:プロ

※答えは文末をご覧ください。

なすの保存のコツは、冷蔵庫では低温障害で種が黒くなり傷みやすくなるので、新聞紙に包み常温保存で2~3日。

なすとトマトとオクラのマリネサラダ

【材料】(2人分)
なす 3本
トマト 1個
オクラ 4本
塩 適量
サラダ油 適量
「キユーピー テイスティドレッシング 黒酢たまねぎ」 大さじ4

【作り方】

  1. なすは乱切りにし、水にさらして水気をきる。
  2. トマトは3cmの角切りにする。
  3. オクラは塩をまぶして板ずりする。水でさっと洗い、斜め半分に切る。
  4. フライパンに多めの油をひいて熱し、面を返しながら(1)のなすと(3)のオクラを入れて揚げ焼きにする。
  5. ボウルに(2)のトマトと(4)を入れ、ドレッシングであえて味をなじませる。
    レシピ:キユーピー

なすのヘルシーオイルマリネ

イタリアの夏の定番。朝のうちにつくっておけば、夜にはおいしく♪ 3~4日は冷蔵庫で保存可能。詳しくはこちら→【ナスの作り置き】イタリアで人気の夏定番レシピ3選!暑い日の調理を簡単に

【材料】(2人分)
なす 2個
A パセリかバジル、ミントなどの葉 4~5枚(みじん切り)
A 唐辛子 1/2本
A にんにく(小) 1/2かけ(みじん切り)
A 塩 少々
A エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ3

【作り方】

  1. なすは皮をむかずに約5mm厚さの輪切りにする。
  2. グリル用のフライパン、またはフライパンを熱してなすを並べる。3分くらいずつ両面を焼いて、中まで火を通す。
  3. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、ハーブ入りオイルをつくる。※にんにくも唐辛子も生で使うので、少なめにして味を調節。唐辛子は輪切りにするとピリッとした刺激が強いので注意!
  4. (2)の両面に(3)のオイルを刷毛でぬる。冷蔵庫で最低1時間味をなじませて、できあがり。

なすとピーマンのパスタソース

冷蔵庫で3日間ほど持ちますが、倍の量をつくって冷凍するのもおすすめ!

【材料】(4人分)
なす 1個
ピーマン(赤) 1個
合いびき肉 200g
トマト(水煮缶) 400g
にんにく 1個
たまねぎ 1/2個
唐辛子(お好みで) 1本
バジルの葉 2~3枚(ソース用と飾り用)
塩 適量
オリーブオイル 大さじ1

【作り方】

  1. なすとピーマンを洗って、1cm角くらいの大きさに切る。たまねぎはみじん切りにする。
  2. 厚手の鍋にオリーブオイルと潰したにんにく、たまねぎを入れて熱し、ひき肉を加え、色が変わるまで炒める。
  3. なすとピーマンも入れて中火で約4~5分炒める。お好みで唐辛子も一緒に炒める。
  4. なすが少ししんなりしたら、トマトの水煮缶をこして加え、バジルも入れる。塩味を調整しながら、10分ほどかき混ぜながら加熱して、できあがり。

なすクイズの答え

<Q1> 答え:C
なすには、身体の調子を整えるために必要な栄養が含まれています。とくに、皮の紫の部分に含まれるナスニンには強い抗酸化作用があり、活性酸素から身を守ります。実の部分に含まれるポリフェノールにも動脈硬化を予防する働きがあるとされています。

<Q2> 答え:すべて正解
なすの鮮度を確認するときはヘタ(なすのてっぺん部分)やガク(ひらひらとした部分)に注目を。ヘタの切り口がみずみずしく緑色で、筋がはっきりしている、ガクのトゲが鋭角だと新鮮だと言われています。実の部分は、紫色が濃くムラがなく、弾力や重量感のあるものを。

<Q3> 答え:B
「なすの花が咲いたところには必ず実がつく。それと同様に、親が子のために意見することにムダとなるものはひとつもなく、すべて役に立つ。心して聞かなくてはならない」という意味です。

◇百菜元気新聞の2020年5月1日号の記事を転載しました。