家庭料理とパン教室講師・Delice Kitchenの山本ゆりこです。我が家は暖房だけでなく、お夕飯の準備にオーブンやトースターの熱に助けてもらいながら寒さをしのいでいます。今回は、トースターを使った我が家でよく作るピザをご紹介します。ピザは粉から作れば最低でも2時間はかかりますが、計量から食卓に並ぶまでなんと15分でできます。ベーキングパウダーなどの膨張剤を使わず、普通のパン作りの材料で作れるので時間が経っても美味しく頂けます。早速、レシピを見てみましょう。

トースターで絶品ピザ!こねる時間は通常の1/10

【材料】(3人前)
強力粉(はるゆたか使用) 150g
きび砂糖(上白糖可) 大さじ1
インスタントドライイースト 小さじ1
塩 ひとつまみ
ぬるま湯(600Wで20~30秒) 90cc前後 ※輸入小麦の場合は小さじ1減らしてみてください。
オリーブオイル 大さじ1
ピザソース お好みの分量
具材 お好みの分量
ピザ用リーズ お好みの分量

【作り方】
1. ボウルに強力粉・きび砂糖(上白糖可)・インスタントドライイースト・ぬるま湯を少しずつ加えて混ぜる(へら・スプーン・箸など)。

2. さらに塩・オリーブオイルを入れ3分ほど手でこねる。

3. クッキングシートに(2)を広げ、手で生地を伸ばし端を少し厚めに耳を作る。
4. 膨らみすぎないようにフォークで生地に穴をあける。(耳部分はあけない)

5. 天板の上に(4)を載せ、手やスプーンで耳部分にオリーブオイルを塗る。

6. お好みのソース・具材とピザ用チーズをトッピングし、1200Wのトースターで8分~加熱して完成。

ぬるま湯を使って時短!

時短のコツは、入れる順番やぬるま湯を使っていただくなどレシピ通りに進めていただくことです。仕事から帰るとご飯をあたためることさえ面倒くさく感じてしまう私が考えたこのレシピは、材料の特性や経験に基づいて作られています。

水でもなく熱湯でもない温度のぬるま湯を使用、塩はイーストの働きを遅らせてしまうので後から入れるなど、ちょっとしたポイントが盛り込まれた最強レシピです。

この工程さえ完璧に押さえていただければ、お子様の力でこねても(きちんと材料が均一に混ざれば)作れるので、是非お子様にこねてもらっている間にソース作りや具材を準備する時間にあててください。

もちろん、きちんと丁寧に時間をかけてこねたほうが美味しくできるので、その日の状況に合わせて加減を変えてみてください。

お子様の心を育てられる最高の時間!

まだまだ親の手が必要な年齢の男の子ママの私ですが、このレシピのときは穏やかでいられます。とりあえずベチャベチャ生地を触ってもらっていればよいですし、生地のまとまりが良いのでベタつきません。楽しんでいる間に息子と話をしながら、他の一品を作っています。

食事の本に出てきた絵本の話をして絵本の世界に入り込んだり、嫌いな野菜があっても生地に混ぜ込んでみたら食べてくれるかなど、お子様とたくさんお話をできる時間もここで作ってもらいたい気持ちがあります。それが可能なようにオイルを生地に混ぜてみましたので、放置しすぎなければ乾燥することもないです。

ぜひ、お子様とコミュニケーションの場をキッチンでとれるようご活用頂けますと幸いです。