コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は、ベンディング事業の再構想に取り組み、利益を伴う成長を目指しており、その一環として、清涼飲料業界初となる訪日観光客向けサービスが充実した「おもてなし自販機」第1号機を、東京都台東区浅草(西参道商店街内)に設置している。

「ファンタ」日本限定フレーバーも

これは、15年には2000万人近くまで増加している訪日観光客が選びやすく、買いやすい機能を有する「おもてなし自販機」を開発することで、購買者の満足度向上を目指すものだ。同自販機は、訪日外国人を引きつけるデザインを施すことで、フォトスポットとして撮影した画像が国内外へSNSなどでの拡散を図ることで、訪日外国人の集客力を高めていく。

また、自販機の利用方法やキャッシュレス、商品説明、周辺観光案内などを記した15ヵ国語に対応したPOPの設置など、ユーザーフレンドリーに徹している。

訪日外国人の母国でもなじみのある「コカ・コーラ」や「スプライト」に加え「ファンタ」日本限定フレーバーや、ブランド史上初の特定保健用食品(トクホ)かつ日本限定発売の「コカ・コーラ プラス」も装填しており、訪日外国人の嗜好に合わせた品揃えも特徴となる。

加えて、訪日外国人への観光情報を提供する「DiGJAPAN!」(昭文社)とのタイアップによる周辺観光案内告知など、外国人旅行者の要望に応えた展開に取り組んでいく。

岩崎恵子コカ・コーラボトラーズジャパングループコカ・コーライーストジャパンベンディングプランニング課スペシャリストは「日本に訪れた外国人の目を引くような専用ラッピングを施しており、同自販機をフォトスポットとして撮影してもらい『日本に、こんな面白い自販機がある』というようにSNSでの拡散が国内外へ行われることで、訪日外国人の集客力を高めていきたい」と語る。同自販機は、年内に1都15県の観光地や交通ロケーションで、約300台の設置を予定しているという。

◇日本食糧新聞の2017年6月23日号の記事を転載しました。