混ぜるだけの市販のパスタソース、皆さんは愛用していますか? スーパーなどで販売しているパスタソースには、リーズナブルなものから、お店で食べられるような味を表現したリッチなものまで幅広い品揃えがあり、シーンの使い分けが必要ですね。
ただし!リッチタイプはリーズナブルなものに比べて価格が約3倍以上する商品も少なくありません! 今回はそんな、ちょっと贅沢パスタソースを比べてみました。

リッチなパスタソースの代表【クリーム系】を比べてみました

今回テーマにした、リッチタイプ=ちょっと贅沢なパスタソースは、レトルトが箱に入り、その箱にはおいしそ~なパスタの写真も掲載され、非常にそそられる商品です。でも一人前ずつ&お値段もちょっと高いので、ファミリーの食卓には上がりにくいものでもあるかもしれません。一人ご飯の時の “こっそり簡便プチ贅沢” な~んてシーンが多い気もします。

しかしながら、季節ごとにメーカー各社が新しいアイテムを発売しているということは、それなりの需要があるということ! 今回は馴染みのブランドから新ブランドまでを揃え比較をしてみました。

★類似点・相違点のポイント★

エントリー1:エスビー食品「予約でいっぱいの店の <海老のアメリケーヌソース>」


▽発売日=2月13日全国
▽価格/内容=250円(税別)/140 g
▽商品特徴=「予約でいっぱいの店」シリーズ。イタリアンレストラン“銀座ラ・ベットラ”の落合務シェフ監修。より濃厚なソースにするため、甘エビを100%使用。生クリームを使用し、エビの風味とうまみをしっかりと感じられる。

エントリー2:日清フーズ「青の洞窟 PREMIUM <熟成ベーコンのカルボナーラ マスカルポーネチーズソースと共に>」


▽発売日=2月20日全国
▽価格/内容=330円(税別)/134 g
▽商品特徴=「青の洞窟 PREMIUM」シリーズ。熟成ベーコンの豊かなうまみに、生クリーム、パルメザンチーズ、卵黄のコクが加わった濃厚な味のレトルトソースに、マスカルポーネチーズソースを混ぜ合わせるダブルソース設計。

エントリー3:日本製粉「REGALO <カルボナーラの原点>」


▽発売日=2月20日全国
▽価格/内容=250円(税別)/120 g
▽商品特徴=新「REGALO」シリーズ。卵黄のコク深い“原点の味わい”を追求し、濃密な卵の味を感じさせる濃黄色のソース。ペコリーノ・ロマーノを加えた、濃厚なチーズ感。大きめのベーコン、黒コショウを使用し、より本格感を演出。

エントリー4:ピエトロ「ピエトロパスタソース <博多明太子カルボナーラ>」


▽発売日=3月1日全国
▽価格/内容=378円(税込)/100 g
▽商品特徴=博多明太子を100%使った濃厚な味わい。辛子明太子にカマンベールチーズを合わせ、コクを追求した。

試食前は、ブランドの強さが圧倒!

試食前は「青の洞窟 PREMIUM」(日清フーズ)の人気が抜群!「青の洞窟」というブランド名が、すでに“贅沢パスタソース” の代名詞になっていたようです。同品は、パッケージの群青色も高級感を醸し出しています。こうした配色も大切ですね。実際他の商品も、黒や金を使ったり、あえて1色で統一したりと、工夫を凝らして“リッチ感” を伝えています。

一方、「予約でいっぱいの店の~」(エスビー食品)は、自宅では再現しにくい<海老のアメリケーヌソース>に惹かれる人が多発。“海老”&“アメリケーヌソース” ・・・こうした単語にも弱いのが消費者です(笑)

店頭ではよほどのことがない限り、味は推測でしかないわけで(試食をしていたら別ですが)、そうすると私たち消費者は中身をパッケージや商品名で判断するしかないのです。贅沢な(お高い)商品には、それなりの贅沢なデザインが施され、「これは!」と思う単語が並んでいるモノを手に取りたくなるのが現実かな?

さて試食後の結果ですが・・・評価は4品とも拮抗状態。いずれも本格的で特別感のある味わいとの好評価、あとは個人の好み次第というところに落ち着きました。

すなわち、いろいろな商品を買っては試し、“自分の一品” を見つけることがポイントなようです。好きなブランドを見つける “パスタソース修行” も悪くないかもしれません。

市販のパスタソース、どのように使うかはあなた次第

「食品新製品トレンド」で行った読者アンケートでも、こうしたリッチタイプのパスタソースは価格や容量がネックになり、そうそう頻繁に食べるものではないと答える人は多くいました。

ただ他の理由として、「本格的な味を求めるあまりに味が濃い」という声も。家庭でササッと作るパスタのイメージでは、本格的過ぎても、「コレジャナイ」ということでしょうか。消費者の心は、難しい・・・

また市販のパスタソースを “出来上がったソース” としてでなく、“調味料感覚” で使う人もいるようでした。「具材をプラスして我が家の味に変える」という意見も見られ、味が濃い商品に関しても具材を足したり、パスタではなくクリームリゾットの素にしたり、それぞれが好きなように使っていることもわかりました。

これは市販のパスタソースでは具が足りないという意見の裏返しでしょうか? カレーのレトルトには “具だくさん” タイプは多く存在します。パスタソースも、味のリッチさだけではなく、“具だくさん” 商品がもっとあってもいいですね。