カゴメはシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」でラタトゥイユといった「やさいおかず」を提案している。コラボレシピがヘルシオにダウンロードでき、簡単に作れるようにする。東京都品川区で5月21日、健康セミナーを初めて共催。店頭展開などで協業を続ける。

「やさいおかず」は家庭・業務用で連動して、健康的に野菜を、おかずで取るように提案する。ウオーターオーブンであるヘルシオの角皿に、材料を載せるだけで「おまかせ調理」できる「夏野菜の焼きラタトゥイユ」や、「鮭のトマトパッツァ」「彩り野菜と鶏肉のトマト煮」を共同開発した。

3メニューとも、チューブで調理料が調整しやすい「濃厚仕立てのトマトソース」を使い、人気商品をさらに浸透させる。

ヘルシオは無線LANで音声対話、献立相談ができ、ユーザーは自由にカゴメレシピがダウンロード可能。調理法を教えてくれ、時短やほったらかし料理がすぐできる。シャープはヘルシオの毎日使いを追求し、野菜調理が欠かせないと判断。高い認知度のカゴメブランドに着目し、声掛けして、コラボ提案に至ったという。

健康セミナーはカゴメマーケティング部のフードプランナーである山形真紀子氏が担当。シャープ会員の一般参加者30人に講演した。野菜を食べると脂肪蓄積を防ぎ、抗酸化などが期待できるが、全世帯で1日350gの目標未達。加熱調理によるかさ減らし、ジュースなどの加工品活用、作り置きやカット野菜などによる1品追加といった、上手な摂取法を伝えた。

セミナーは6月13日発売のヘルシオAX-XW600・AW600発表会と同時開催した。ヘルシオのあぶり焼き機能を加え、IoTクラウドによる簡単調理を、幅広いメディアへ公開。今後も消費者イベント、店頭販促などで協力する。

◇日本食糧新聞の2019年5月29日号の記事を転載しました。