旬食べコーディネーターの渡邉です。お弁当作りもスタートし、悩むのが彩りではないでしょうか。そんな方へ、緑のものを入れたいときにおすすめしたいのが春のお豆類。そら豆やグリーンピースなど、春のお豆類にはたんぱく質をはじめ、ビタミン類やミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれていて、お弁当に使えば彩りも栄養価もアップします。
缶詰や冷凍食品のお豆も手軽ですが、生から調理するお豆のおいしさに子どもたちも気づくはず。サヤむきも子どものお手伝いにはうってつけです。お豆を手軽にお弁当の具材として使うための、簡単レシピをご紹介します。

グリーンピースとサツマイモの炊き込みご飯

生グリンピースを入れて炊くだけ。お好み具材もたっぷり加えておかずご飯になります。

エンドウの名でも売られるグリーンピースは、中の実だけを食べます。サヤむきは子どもにも手伝ってもらい炊き込みご飯にしませんか。

残ったお豆はまとめてゆでて冷蔵庫に保存。翌日の卵焼きや肉団子になどお弁当のおかずに使いましょう。

【材料】(お米2合分)
米 2合
サツマイモ 細いもの1/4本(80g)
油あげ 1/2枚
グリーンピース 10サヤ分くらい
生姜(千切り) 大さじ1
お酒 小さじ2
ダシ昆布 5cmくらい
塩 小さじ1/2
薄口醤油(または白だし) 小さじ2

【作り方】
1.炊飯器に通常より少し控えた分量の水と米、酒、薄口醤油、塩を加えてから軽く混ぜ、通常の水加減になるように水を足す。
2.(1)にダシ昆布、生のグリーンピース、1cmくらいに刻んだ油あげ、皮付きのまま1cm角に切ったサツマイモ、千切りにした生姜を加えて炊き込みご飯モードで炊く。

炊けたら、ダシ昆布を取り出し、軽く混ぜ合わせる。お弁当用には小さなおにぎりにしてもOK。

グリーンピースのゆで方

まとめてむいたグリーンピースはゆでてそのまま保存。翌日のお弁当作りに活用します。

1.塩ひとつまみ加えた沸騰した湯で5〜6分間、やわらかめにゆでておく。

2.そのまま鍋で冷まして(シワになりにくい)容器に入れて保存。

時間がなければすぐにザルにあげ、その日に使う分だけよけて、残りは水気をペーパーで抑えて冷凍保存しても良いでしょう。

ゆで汁ごと冷ましてそのまま容器に移して冷蔵庫で2〜3日保存できます。

ゆでグリーンピースの卵焼き

【材料】(卵2個分)
卵 2個
ゆでグリーンピース 10 粒くらい
水 大さじ1
薄口醤油(白だしでも) 小さじ1
みりん 小さじ1
油 小さじ1

【作り方】
1.ボウルに卵2個を割り、卵白を切るように溶く。ゆでたグリーンピースと水、薄口醤油、みりんを加えて混ぜ合わせる。

2.卵焼き器に油を薄く敷いて火にかけ、十分熱が回ったら、一気に(1)の卵を流し入れる。菜箸でかき混ぜ、卵が少し固まってきたらフライ返しで端に寄せて、形を整える。

3.さらに卵が固まってきたら、ひっくり返して再度形を整え、うっすら色づくまで焼く。火を止めそのまま放置して(余熱で固める)、粗熱が取れたら適当な大きさに切る。

旬のそら豆はゆでて、焼いて、チンして手軽においしく!

形もかわいらしく、栄養価も高いそら豆は、旬の短い春のお豆。お弁当のおかずはもちろん、スキマ埋めにも活躍します。ただし、独特の匂いが出るのでお弁当に詰める際には注意が必要です。

<そら豆のゆで方>
そら豆はサヤから出し、沸騰した湯にお酒少々加えて2分半ゆでてザルにあげ、流水で冷まします。十分冷まさないでお弁当に詰めるとそら豆の匂いが充満するので要注意。

食べるときは、丸くなっている部分の皮を少しむき、下の部分を指で押さえるとスルっと出てきます。

ゆでただけのそら豆ですが、お弁当のスキマ埋めに。十分冷まして入れてください。

ゆでる・またはレンジでチンしたそら豆を、醤油とみりんを加えてゴマ油で炒めれば、お急ぎ醤油豆の一品完成。薄皮ごと口に入れて、皮はしごいて吐き出していただきます。好みで、唐辛子を加えて炒めてもおいしいです。

ゆでずにレンジでチンする場合は、お酒少々をふりかけて。10粒を600Wで1分ほど(分量によって異なります)。軽くシワが寄るくらいの加減でレンジにかけます。

ゴマ油少々を敷いて、醤油とみりんは小さじ1ずつふりかけて炒めて完成。

お好みで鷹の爪も一緒に炒めたらおつまみにもピッタリ。

鰆とそら豆のマヨソース焼き

鰆やサーモンなど切り身魚にそら豆をトッピングして。いつもの焼き魚に旬のお豆でアレンジしてはいかが? こちらのメニューは、旬の鰆もしくはサーモンなど、味の濃い魚がおすすめです。

【材料】(鰆2切れ分)
鰆切り身 2切れ
マヨネーズ 大さじ3
粒マスタード 小さじ2
味噌 小さじ2
おからパウダー(なければ目の細かいパン粉でもOK) 小さじ2
そら豆 4粒

【作り方】
1.鰆の切り身は2つに切り軽く塩をふっておき、キッチンペーパーで水気を押さえる。
2.(1)の魚をグリルで8割方焼き(グリルがなければアルミホイルで包んでトースターでもOK)、マヨネーズと粒マスタード、味噌、おからパウダーを混ぜ合わせたソースを上に塗り、2つに分けたゆでそら豆をのせて、マヨネーズソースがうっすら色づくまで再び焼き上げる。(焦げやすいので注意)

※粒マスタードは小さなお子さまには加減してお使いください。

パリパリそら豆の揚げワンタンでプラス一品

ワンタンの皮に、薄皮をむいたそら豆とチーズと味噌少々を加えて包んで素揚げするだけ。ゆでたそら豆の残りでもう一品追加できます。

味噌はお好みで蕗味噌などを使えば、ぐっと大人のおつまみになります。