家庭料理とパン教室講師、Delice Kitchen 山本ゆりこです。今回は、冷蔵庫の残り物で作る基本のアヒージョと、残ったオイルを使い回したレシピ2品をご紹介します。
ご家庭では敷居が高く感じるバゲットやチュロスと共にいただくスペイン料理のタパス。にんにくとオリーブオイルをベースに魚介等の食材を煮込むだけなので、簡単でありながら栄養満点なのでワーママ向けにはぴったりの一品です。バゲットのオイルはうまみが凝縮しています。捨てずにグリルやパスタソースに使い回せます。

アヒージョで朝も夜も食卓が華やかに

手抜きはしても野菜不足は回避したい母心。冷蔵庫の残り物を集めてフライパンやスキレットに入れるだけなので手軽に取り入れられます。朝は塩で素材の味を楽しんで、夜はアンチョビを効かせた一品で家族の栄養不足を解消できます。

素揚げやにんにく料理を食らべれる年齢のお子様であれば、一緒にお召し上がりいただけます。

朝は素材の味を効かせたお塩で、そして夜はアルコールと合うガツンとした塩気が欲しい時にアンチョビペーストを使えば、どんな食材でも失敗なく作れます。

【材料】(4人分)
オイル 大さじ6~(にんにくが1/3ほど浸るくらい)
にんにく 5片
残り物(キノコ、魚介、鶏肉や野菜)適量
*朝の場合、塩はオリーブオイル大さじ6に対して小さじ1/2
*昼や夜の場合、アンチョビペーストはオリーブオイル大さじ6に対して小さじ1/2

【作り方】
1.にんにくは薄皮を残して外皮を剥き、竹串などで1ヵ所穴を開ける。
2.(1)とオリーブオイルを小さめのフライパンやスキレットに入れ、弱火で5分煮る。

弱火での調理に注意が必要です。写真のように大きな気泡ができると爆発する恐れがあるので、火を消して蓋をしてください。

下記画像のような小さな気泡を維持してください。不安なかたはずっとアルミホイルをかぶせていても良いですね。

3.一口大に切った食材を入れ、アルミホイルをかぶせてさらに弱火で5分煮て完成。

塩で洗った国産レモン、パセリやブラックペッパーをお好みでかけ、バゲットやチュロスをオイルに浸しながらお召し上がりください。

栄養とうまみが凝縮された残ったオイルの使いまわし術!

バゲットやチュロスを浸して楽しんだ後は、オイルを使い回して素材の深みを楽しめます。オレイン酸が豊富なオリーブオイルを使用するので、酸化による身体への不安もなく使い回せます。今回は、調理の手間がかからず家族も喜ぶ2品をご紹介します。

鳥もも肉のグリル

皮がパリッと、ガーリックオイルがほのかに香る、老若男女問わず好まれる一品です。

【材料】(4人分)
残ったオイル ~大さじ3
鳥もも肉 2枚
塩 適量
オレガノ(あれば) 適量

【作り方】
1.塩とオレガノを揉み込んだ鳥もも肉の皮目を下にして、オリーブオイルをかけ蓋をし、中火で5分蒸焼きする。
※ひと回り小さくなります。常温に戻した鳥もも肉の皮目にフォークで数ヵ所穴を開け、厚みを整えると軟らかく仕上がります。また、鶏肉独特の臭みが気になるようであれば、脂肪を取り除くことをおすすめします。
2.ひっくり返して蓋をし、3分蒸し焼きする。
3.お好みの大きさにカットし、お皿に盛り付け完成。

ミニトマトのペペロンチーノ

残りのオイル、ミニトマト、塩だけの味付けで家族からおかわりのひとことをもらえる一品です。少し多めにオイルを残しておき、贅沢にソースを使うとリストランテでいただけるパスタの味に近づけます。

【材料】(4人分)
残ったオイル ~大さじ5
パスタ 350g
ミニトマト 15個
塩 適量

【作り方】
1.フライパンに残ったオイル、ミニトマトを炒める。
2.ミニトマトを軽く潰しながらゆでたパスタと絡める。
*パスタは半日ほど水に浸してゆでるともちもち感がアップします。ゆで時間は2分です。
3.岩塩で味を決め、お皿に盛り付け完成。

持っておきたいスキレット!朝ごはんからおもてなしまで大活躍

流行に乗って購入したスキレット。今回使用したスキレットは、大手100円均一ショップの商品です。目玉焼きとベーコンをソテーしたら朝食の一品に、ガーリックオイル作りをバーベキューで、発酵生地を乗せてパン作りまでと幅広く使えます。

お手頃価格なので2つ用意すれば、重ねて蓋としても活用できる万能アイテムです。忙しいからこそ心を豊かにしてくれるインスタ映え料理、日常使いからおもてなしまで使えるスキレット料理を楽しんでみてください。