元保育士の幼児食インストラクター、山口礼です。今回は、春が旬の新玉ねぎとワカメを使った、簡単常備菜をご紹介します。
新玉ねぎのみずみずしさと、ワカメの風味は春にしか味わえないおいしさですよね。ただ、どちらも保存期間が短くて、すぐ悪くなってしまうのが難点です。そこで、簡単にできるマリネレシピで、新玉ねぎとワカメの常備菜をストックしてみましょう。マリネにすれば、冷蔵で3~4日保存できるので安心です。

火を使わず、すぐ作れる!簡単常備菜

デパ地下のお惣菜のような、彩り鮮やかなサラダももちろん魅力的ですが、日常的におうちで食べるご飯は「簡単!おいしい!」が最優先だと思います。

この新玉ねぎとワカメのあっさりマリネも、そんな希望を叶えてくれる常備菜の一つです。具材を切って、マリネ液と混ぜ合わせるだけなので、とても簡単です。火も使わないので、思い立ったらすぐ作れるところも嬉しいですよね。

そして、旬の食材はシンプルで簡単な調理法でこそ、おいしさがより引き立ちます! 新玉ねぎは辛みが少ないので、ぜひ生のまま食べて、そのみずみずしさを味わいたいものです。また、春のワカメ特有の歯応えと風味も、この時期しか楽しめないおいしさです。

2つの旬を掛け合わせた、春におすすめの常備菜を、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

【材料】(2~3人分)
新玉ねぎ 1個
ワカメ 50g
ツナ 1缶
☆しょうゆ 大さじ1と1/2
☆酢 小さじ2
☆砂糖 小さじ1
☆ごま油 小さじ1
☆白いりごま 大さじ1

【作り方】
1.新玉ねぎは皮を剥いて洗い、繊維に沿ってスライサーで薄切りにする。

このまま10分ほど置くことで、少し辛みを抜きます。時間がある場合は、1時間ほど置いておくと、より辛みが抜けます。

2.ワカメは食べやすい大きさに切る。ツナ缶を開けて、油を切っておく。

3.ボウルに☆の調味料を混ぜ合わせる。(1)の新玉ねぎ、(2)のワカメ、ツナを加えて和える。白ごまを振りかけて完成。

出来立てよりも、少し時間を置いて味を馴染ませたほうがおいしいです。時間に余裕があれば、作ったあとは冷蔵庫で冷やしておけると、なおいいです!

子ども向けには、小さじ1ほどはちみつを加えると、より食べやすくなります。ただし、1歳未満の乳幼児ははちみつを食べられないので、注意しましょう。

シンプルにアレンジ!オリーブ油のマリネ

味付けをよりシンプルにアレンジすることもできます。新玉ねぎのきれいな白さを活かして、しょうゆを使わず、レシピの☆の調味料を以下に置き換えてもおいしいです。

☆お酢 小さじ2
☆砂糖 小さじ2
☆塩こしょう 適量
☆オリーブ油 大さじ1

調味料をボウルで混ぜる時は、オリーブ油は最後に加えましょう。混ぜながら少しずつオリーブ油を加えると、調味料とうまく乳化して全体がとろんと一体化します。こちらも常備菜として、冷蔵で3~4日保存できます。

そのままドレッシング代わりにも使える

マリネを具沢山のドレッシングとして、そのままレタスなどにかけて食べるのもおすすめですよ。

レタスの葉を水で洗い、冷水に浸してパリッとさせます。よく水気を切って、食べやすい大きさにちぎったら、お皿に盛り付け、あとは上から新玉ねぎのマリネをかけるだけです。

マリネ液も一緒にかけて、ドレッシングとして活用しましょう。

ただレタスをちぎって器に盛っただけなのに、マリネを加えることで立派な一品になりますね。

マリネは一定時間作り置いておくことで、味が馴染んでおいしくなるので、常備菜にぴったりです! 生野菜をそのまま保存するよりも日持ちもしますので、一石二鳥なのが嬉しいですね。

新玉ねぎとワカメのマリネは、お酢が効いたあっさり味なので、肉や魚などジューシーな料理の付け合わせとしても重宝しますよ。冷蔵庫にあると、献立作りにゆとりを持たせてくれる常備菜です! ぜひ、春限定の新玉ねぎとワカメをマリネにして、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。