味の素ゼネラルフーヅ(AGF)は、外務省が日本のさまざまな魅力を「世界を豊かにする日本」として表現・発信するために開設した、海外での新たな情報発信拠点「ジャパン・ハウス」の第1号「ジャパン・ハウス サンパウロ」で、現地時間のオープニングウイーク4月30日から5月4日まで、「AGF『煎』」レギュラー・コーヒーを提供した。

「ジャパン・ハウス」は、ステレオタイプではない日本の多様な姿を発信し、幅広く日本への関心を喚起することによって親日派・知日派の裾野を拡大し、新たな活力ある交流を生み出していくプロジェクトで、グラフィックデザイナーの原研哉氏が総合プロデューサーを務めており、同拠点が創設されるロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの3都市に事務局を設置し、現地の理解と共感を得る形で発信を行っていくものだ。

オープニングウイークの初日には、建築家の隅研吾氏が施設設計を担当した「ジャパン・ハウス サンパウロ」のオープニングセレモニーが行われ、オープニングウイーク期間中の来場者には同施設内のカフェで、「AGF『煎』」と老舗(しにせ)和菓子店「榮太樓總本舗」の「日本橋まんじゅう」が提供された。ブラジル産のコーヒー豆を一部使用し、日本の軟水に合わせて設計された気高く繊細な香りが特徴の「AGF『煎』」と日本独自の食文化の和菓子が互いの繊細な味わいを引き立て合う絶妙な調和を、来場者が堪能した。

当日、会場に訪れたブラジル日本文化福祉協会のハルミ・アラシロ・ゴヤ会長は「このコーヒーは繊細で喉に残らないと感じた。コーヒーを飲んだらまんじゅうが食べたくなり、まんじゅうを食べたらもう一口コーヒーが飲みたくなる。何度でも飲みたくなる感じで、まるで互いのために作られた感じがする」と語った。

また、ブラジル広告代理店協会のマリオ・デ・アンドレア会長は「飲みなれているコーヒーに比べると、違う香りがあり、とてもおいしい上に、コーヒーの味がはっきり感じられる。日本文化を知るためにも、試飲すべき」と語るなど、普段経験することない日本に触れ、同拠点の目的の一つ「日本とは何か」を考える体験を楽しんだ。

◇日本食糧新聞の2017年6月5日号の記事を転載しました。