食糧学院は3月26日、「第8回食糧学院 東日本高校生レシピコンテスト」を東京都新宿区の東京調理製菓専門学校で開催、745通の応募レシピの中から決勝に進出した10人による実技・試食審査が行われ、金賞はじめ各賞が決定した。

このレシピコンテストは、東日本大震災の暗いムードを払拭(ふっしょく)するため高校生の創作レシピを通じて元気付けようとスタートして以来今年で8回目を迎えた。

「感謝」をテーマとして料理や製菓で高校生たちが感謝の気持ちを伝えるレシピを募集(18年11月1日~19年1月12日)、第1次書類審査、第2次審査(2月3日・東京調理製菓専門学校「食美祭」の一般投票)を経て、決勝大会では90分で2人分作れる料理と製菓の実技・試食を行い、6人の審査員が衛生・調理技術・食味・盛り付け・バランスなどをポイントに審査を行い、金賞・銀賞・銅賞各2人、技能賞4人を選んだ。

表彰式後の記念撮影

僅差で金賞に輝いたのは、料理部門で「朴葉の香りと発酵食品のシンフォニー」(東京農業大学第一高等学校・竹花奈々さん)。

製菓部門で「ショコラ クグロフ」(大竹高等専修学校・岡田紗歩さん)。

佐藤浩食糧学院理事長は、「今回は凝った作品が多く、皆さんがその感性と技術で作った料理はまさに芸術と感じた。審査員を務めた一流シェフや料理研究家の先生方も全体に技術が向上していると異口同音の感想だった」と総評を述べた。

なお、今回のコンテストには赤城食品、味の素冷凍食品、共立メンテナンス、正田醤油、日本フードアナリスト協会、ハナマルキ、明星食品、名代富士そばの8社が協賛企業に名を連ねている。

◇日本食糧新聞の2019年4月3日号の記事を転載しました。