調味料としてのジャムを楽しむ!「ジャム・セッション」のすすめ【レシピ付き】
料理ユニット「浅間兄弟」鴨川知征氏です。ジャムはそのままパンにつけたり、ヨーグルトに入れたりして食べることが多いと思います。ジャムはそのままでも十分においしいですね。ただ、果実などに加糖して煮ることで保存性を高めるジャムは、もともと保存料などがあまり使われていないため、保存食といえど開封してしまうとあまり日持ちがせず、どうしても冷蔵庫であまりがち。気がついたらカビが、なんてことになりかねません。
そこで、ジャムを「調味料」として鮮度のあるうちにどんどん使い切りましょう、という提案をしたいと思います。後半に、ジャムを使ったおすすめレシピもいくつか紹介したいと思います。
ジャムを調味料に!おすすめの使い方
調味料としてみた場合、ジャムの特徴は何でしょう? 果実などを煮て作ることによる「凝縮した果実味」、加糖して作られることによる「十分な甘み」、またさまざまな果実や野菜などからも作られることからの「種類の多さ」といったところでしょうか。
おすすめの使い方としては、
<1>凝縮した果実味のある十分な甘さという観点から、ジャムをフレーバーシュガーのように「砂糖やハチミツの代わりに」料理に使ってみる。
<2>種類やバリエーションが多いという観点から、原料に使っている果実などと「相性の良い食材と組み合わせて」使う。
という2通りの使い方があると思います。
音楽のジャズで、演奏後に自分たちの楽しみのためにプレイヤーが協奏して即興で演奏することをジャム・セッションといいます。そう、ジャムですね。
私たちも、ジャムをそのままジャムとして食べ、楽しんだ後、違う食事のときにいろいろな食材と協奏させてセッションするようにジャムを楽しめたら――例えばジャムを使って好きなワインのおつまみを作ってみるなどできたら、私たちの日常もまた少し面白くなるような気がしてきませんでしょうか。
4月19日に開催される「ジャムの日」イベントではそんな楽しみ方をお教えできれば嬉しいです。
「豚とりんごジャムの角煮」のレシピ
【材料】約4人前分
豚バラブロック 800g
ねぎ 5〜6本
紹興酒 100cc
醤油 100cc
りんごジャム(ゴロッとしたタイプがおすすめ) 150g
八角 1かけ
【作り方】
- 深鍋を用意し、ねぎを鍋底のサイズに合わせてカットする。豚肉は3センチ角にカットする。鍋にねぎを敷き詰め、その上に豚肉をのせ広げる。
- (1)に分量の紹興酒と醤油を上から回しかけ、八角を加えて強火にかける。沸いたらふたをして弱火にし、約45分煮る。
- 煮上がったらふたを取り、りんごジャムを加え、軽く混ぜながら中火で10分ほど煮詰めていく。トロリと煮詰まれば出来上がり。
皿に盛り、角煮の上にさらにりんごジャムを少々のせて、アクセントに黒胡椒をかけて食べるとおいしいです。
「ジャムチリソース添え、生春巻き」のレシピ
【材料】5本分
ライスペーパー 5枚
ボイル海老 10尾
鶏胸肉 1枚
大葉 5枚
香菜、ミント 適量
白ワインビネガー 大さじ1
マーマレード 大さじ2
豆板醤 小さじ1
醤油 大さじ1
塩 少々
【作り方】
- 鶏胸肉は茹でて冷まし、薄切りにする。海老は縦半分にカットする。香菜やミントは葉を摘んでおく。ライスペーパーをぬるま湯で戻し、濡れ布巾などに挟んで準備する。
- ライスペーパーに、大葉1枚と鶏肉、香菜、ミントをのせ、海老は外に赤い色が出るように置き包む。4等分にカットする。
- ボウルに分量の白ワインビネガー、マーマレード、豆板醤、醤油と塩少々を加えてよく混ぜる。これをジャムチリソースとして生春巻きに添えて食べる。
こちらは手軽に作れるスイートチリソースといったところ。マーマレードは酢や辛味と相性が良いのでおすすめです。
「ジャムの日」を記念して銀座で「魔法のジャム料理」を披露します!
ところで、毎年4月20日は「ジャムの日」というのをご存知でしょうか?
明治43年(1910年)の4月20日に、長野県北佐久郡三岡村(現小諸市)の塩川伊一郎氏が製造したイチゴジャムが明治天皇に献上されたことが、その後のジャム産業の発展のきっかっけとなったという逸話から、日本ジャム工業組合が2015年に4月20日を「ジャムの日」に制定しました。
東京の「銀座NAGANO」では、この長野県にゆかりのある「ジャムの日」を記念したイベントが4月19日〜20日に開催されます。キッチン付きスペースのある銀座NAGANOの2階で、19日は私(鴨川)が講師を務めさせていただき、「魔法のジャム料理」と題したイベントをやらせていただきます。
私は普段、長野県小諸市をフィールドにお料理を作っています。小諸市は、「ジャムの日」のお話の通り、日本のジャム発祥の一つとされ、ジャムと関わりの深い土地です。
今回のイベントでは、さまざまなジャムと、小諸からお持ちするおいしい食材、野菜や調味料、チーズとの組み合わせを楽しんでいただけるようなお料理をいろいろとご賞味いただきたいと思います。
また小諸やその周辺は優良なワイン産地でもあります。ジオヒルズのメルロー、テールドシエルのソーヴィニョン・ブラン、マンズワインの信州竜眼スパークリングなど土地のワインもお持ちし、ジャムを使った料理とのペアリングも合わせて楽しんでいただければと思います。
料理ユニット「浅間兄弟」鴨川知征
洋食シェフ。神奈川県横須賀市出身。東京のイタリアンレストランで料理とサービスの知見を広げたあと、2016年に「地域おこし協力隊」として小諸市に移住。イベント出店、出張料理、料理教室、メニュー提案、ウェディング料理提供、食育など幅広い活動を行う。
銀座での試食・体験イベントに女性ブロガーさん無料ご招待
【開催日】4月19日(金)
【開催時間】18時00分~19時30分
【開催場所】銀座NAGANO(東京都中央区銀座5-6-5 NOCOビル)
【参加対象】ブログ、インスタグラム、Facebook等で発信できる女性
【参加定員】10人 ※応募者多数の場合は抽選
【応募締切】4月12日(金)
【参加費】無料
<応募方法>
たべぷろのお問い合わせフォームに「お名前」「メールアドレス」「件名(「ジャムの日イベント」と記載ください)」「本文(ご自身のブログ/Facebook/インスタグラムなどのURL)」をご入力のうえ、ご応募ください。
※当選者へはメールにて、tabeproinfo@nissyoku.co.jp よりご連絡いたします。
※内容、スケジュールは予告なく変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
※当日はテレビ、新聞、雑誌などの取材が入ります。あらかじめご了承ください。
※イベントの性格上、開始時間からご参加可能な方のみご応募をお願いいたします。
「ジャムの日」はジャムのおいしさや魅力を広く知っていただく記念日です。1910年(明治43年)4月20日、長野県北佐久郡三岡村(現在の小諸市)の塩川伊一郎氏が、「苺ジャム」を明治天皇・皇后両陛下、皇太子同妃両殿下に献上したとの記録があります。さらに、塩川伊一郎氏の技術が日本のジャム産業の礎となったと考えられることから、4月20日を「ジャムの日」に制定しました。
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