スターバックスコーヒージャパンは「アーティストたちの共同アトリエ」をコンセプトに「京都BAL店」を出店した。長い歴史や伝統的文化の印象が強い京都だが、美術大学を中心にアーティストが多く活動する町でもある。そこにフォーカスし、コーヒーと現代アートカルチャーが交差する初のコンセプトを掲げた。

20日オープンの京都BAL店は、114席のゆったりとした空間でコーヒーを楽しみながら、日本の若き才能あふれるアーティスト約30人の個性的な作品80超を間近に触れることができる。

これらは京都を拠点に国際的に活躍するクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」のアートディレクション。グループ展のようなキュレーションは行わず、アーティストそれぞれが表現する世界感を生かし、多文化主義な今のアートシーンを象徴したレイアウトになった。

京都府内2店舗限定の「スターバックスナイトロコールドブリューコーヒー」も提供

京都造形美術大学教授でSANDWICH代表の名和晃平氏は「ギャラリーでも美術館でもない、アーティストのサードプレースにしたい。全国1422店舗あるスターバックスは日本で最も壁の多いコーヒー店なので、このコンセプトが広がれば」と期待を込めていた。個性的な作品の多くは購入も可能で、若手アーティストの新たな発信の場にもなる。

また、スターバックスからは、世界最大級のサイズで創業時のシアトル1号店にあるブランドロゴを窓の外のビルの壁面に設置し、ファンを喜ばせる仕掛けをしたり、水出し抽出「コールドブリューコーヒー」に窒素ガスを注入した新感覚アイスコーヒー「スターバックス ナイトロ コールドブリュー コーヒー」を府内2店舗目の限定提供店にした。

〈概要〉▽所在地=京都市中京区河原町三条下ル山崎町251▽営業時間=午前11時~午後8時▽店舗面積284.30平方m

◇日本食糧新聞の2019年3月22日号の記事を転載しました。