4月20日が「ジャムの日」なのはご存じですか?
2015年7月に日本ジャム工業組合が制定したものです。パン食がすすむ日本、昔に比べてジャムの食卓出現率も多くなっている中で、もっともっとジャムのおいしさや魅力を知ってもらおうという狙いで決まりました。
ジャムってなかなか自分では作りにくいというイメージもありますよね。ところがシーズンのフルーツを使って、とってもシンプルに簡単にできるものなのですよ。ぜひ自作のジャムにトライしてみて下さい。
また「ジャムの日」にちなんだ楽しくて美味しいイベントも開催!詳細は最後にありますので、ふるってご応募下さいね。

4月20日は「ジャムの日」です

制定した日本ジャム工業組合によると、1910年(明治43年)4月20日に長野県北佐久郡三岡村(現在の小諸市)の塩川伊一郎氏がジャムを明治天皇に献上したという記録があるそうです。

このことをきっかけに日本のジャム産業が活発化、産業としても大きくなったため、「ジャムの日」が“4月20日”になりました。きっと明治天皇もジャムをお気に召して下さったのでしょうね。

そんな明治時代から約110年・・・今はお店に多くのジャム製品があふれ、いろいろな味を楽しむことが出来ます。ところがジャムを自分で作るとなると結構ハードルが高い、と思っていませんか??

ジャム作りなんて難しそう・・・と不安に思う方も多いでしょう。今回のコラボ企画では、そんな方々にはぜひ試して頂きたい、とてもシンプルで基本的な手作りジャムの作り方をご紹介いたします。

レシピと画像をご提供下さったのは、菓子研究家の福田里香さん。選んで頂いたフルーツは、旬真っ盛りの“イチゴ”です。またイチゴジャムは先ほどの明治天皇への献上品でもありました。福田さん流のイチゴジャムレシピで、もっとジャムを身近に感じてみませんか?

菓子研究家・福田里香さん

ジャムづくりに用意するものは、とてもシンプル!

まず材料をご覧下さい!ほぼ、イチゴを買ってくるだけです(笑)。また今回のレシピでは、イチゴを粒ごと残す“プレザーブスタイル”で炊いてみることにしました。

【材料】(出来上がり約280ml分)
イチゴ:1パック(約300g)
グラニュー糖:150g
レモン汁:小さじ1~3杯 ※お好みでよいです

福田さんいわく「小粒で安いイチゴで十分おいしく作れます。酸っぱめの方がいいですね!」

1.洗う

へたを取る前に洗いましょう

イチゴはへたを取らずにさっと洗います。ざるにあけて、よく水気を切りその後にへたを取ります。小粒の場合はそのままでよいですが、大粒の場合は2~4つくらいに切り分けましょう。

福田さんからのひとことPoint!
「へたを取った切り口からビタミンが流出してしまうので、洗う時はへた付きのままで!」

2.砂糖をまぶす&瓶の消毒

イチゴの水分を出しましょう

ボウルに先ほど洗ったイチゴとグラニュー糖を入れ、スプーンなどで軽く混ぜます。これにキッチンクロスなどで蓋をし、常温のまま3時間~半日おきましょう。砂糖によってイチゴの水分をしっかり出すようにします(※)。またその間に、ジャムを詰める瓶の消毒も忘れずに。

福田さんからのひとことPoint!
「状態としては、イチゴがひたひたにかぶるくらいがよいです。もしレモン果汁をお好みで加えるなら、このタイミングで!」

※浸透圧の関係で濃度のあるグラニュー糖に引かれて、イチゴの色素と水分がゆっくりと出ていくのです

3.アクを取る&とろりとするまでかき混ぜる

イチゴを鍋に移し、強火にかけます。木べらなどで軽く混ぜながら加熱し、沸騰してアクが浮いてきたらスプーンで丁寧に取り除きましょう。

その後中火にし、焦げつかないように木べらで鍋底からゆっくり大きく混ぜながら、とろりとするまで水分と色素も飛ばしていきます。

福田さんからのひとことPoint!
「イチゴから水分が出ていくと水かさが増すことでイチゴの色が白っぽくしんなりするので、しっかり変化も見ていきましょう」

4.イチゴの色を戻す

沸騰して15~20分すると煮汁がとろりとして、再びイチゴに色が戻った状態になります(※)。不透明だった果肉に透明感が出てきて、深いルビー色になったらそろそろ出来上がり。また状態としては少しゆるいかな、というところで鍋を火から下ろしましょう。

※水分を飛ばすことで、一旦外に出たエキスが糖分と一緒に果肉に戻ります

福田さんからのひとことPoint!
「冷えると熱い時よりもう一段階とろみがつきます。それを計算に入れて、とろみの加減はお好みで調整しましょう」

5.瓶に詰める

ジャムが熱いうちに、先ほど消毒した瓶にスプーンですくって詰めていきます。

福田さんからのひとことPoint!
「さらに火を通して水分量が当初の半量弱になり、沸騰した泡にぶつぶつと粘りが出るくらいに水分を飛ばして、これをゼラチンで固めると“パートドフリュイ”というお菓子になるんですよ」

6.保存する

詰めたら、冷蔵庫に入れておきましょう。1週間くらいで食べきるのがベストです。

福田さんからのひとことPoint!
「ジャムをすくう時は、毎回清潔なスプーンを使うこと!口に入れたり、他の食材を扱ったスプーンと併用しないことで、雑菌の繁殖を抑えます」

福田里香さんによるジャムの本、写真を見ているだけでも楽しい♪

いろいろアドバイスを下さった福田さんは、「季節の果物でジャムを炊く 毎日おいしい63のレシピとアイディア」(1,469円税込/立東舎)というご本を出版されています。季節のフルーツで自家製ジャムを作るという、見た目からして美味しそうな内容です。写真一つ一つを眺めているだけでも、甘く幸せな気分に・・・

レシピ・画像提供:
『季節の果物でジャムを炊く』 (立東舎 料理の本棚) 福田里香 (著)

ジャムづくしのイベント「JAMに恋する3日間」にぜひご参加を!

そして4月20日の「ジャムの日」にちなみ、日本ジャム工業組合ではジャムを楽しむイベントを開催します!ジャムに関する様々な情報提供や味見、体験などを予定しております。

<1>小諸で福田里香さんによる体験型トークショー

『季節の果物でジャムを炊く』をテーマにしたトークとあわせ、イチゴジャムづくりの実演や試食、ジャムのラッピングなどが体験できます。

日時:4月14日(土)13時~ 15時~ (各回1時間程度)
場所:あぐりの湯こもろ(長野県小諸市大久保1145−1)
定員:各回先着30名様(事前申し込み制・先着順)
参加費:500円(入浴券・ジャムプレゼント込み)

申し込み方法など詳しくはこちら
ジャムに恋する3日間 – おいしいこもろ

また10時から17時まで全国のジャムの試食や即売会もございます。ジャムに関するクイズやジャムの空き瓶でオリジナル瓶をつくるワークショップもありますので、ふるってご参加下さいね。

<2>銀座NAGANOでの試食・体験イベントに女性ブロガーさん無料ご招待

4月20日の「ジャムの日」に銀座NAGANOで、国産プレミアムワインをリードするマンズワイン小諸ワイナリーの「ソラリス」とジャムを使ったカナッペや料理とのペアリングをお楽しみいただく招待者限定のプログラムを開催いたします。

今回は女性ブロガーやインスタグラマーさん限定10名様を無料でご招待いたします。ご参加いただく皆さんには、実際に「ジャムオープンサンド」を作っていただく体験もご用意しています。

ゲスト:料理ユニット「浅間兄弟」 鴨川知征さん

日時:4月20日(金)18時00分~19時30分
場所:銀座NAGANO(東京都中央区銀座5-6-5 NOCOビル)
参加対象:ブログ、インスタグラム、Facebook等で発信できる女性
参加定員:10人 ※応募者多数の場合は抽選
募集期間:3月29日(木)~4月15日(日)
参加費:無料

申し込み方法など詳しくはこちら
ジャムを使った料理と小諸ワインのマリアージュ!銀座イベントに女性ブロガーさん無料ご招待【たべぷろ×ジャムの日コラボ企画】

<3>銀座NAGANOで「ジャムでおいしくなる料理講座」

「ジャムのある暮らし」で食卓をもっと豊かに楽しくしてもらいたいとの思いから、「ジャムでおいしくなる料理講座」(予約制)を開催いたします。小諸で結成した飲食プロの料理ユニット・浅間兄弟の鴨川知征さんを講師に迎え、美味しいジャムメニューの紹介&試食、全国のジャムの食べ比べなどを予定しています。

日時:4月21日(土)11時~12時30分  13時30分~15時
場所:銀座NAGANO(東京都中央区銀座5丁目6-5 NOCOビル)
定員:各回20名様(申し込み先着順)
参加費:各1500円
申し込み方法:銀座NAGANO公式サイトのフォームからお申込みください
ジャムに恋する3日間 ~ジャムでおいしくなる料理講座~  銀座NAGANO しあわせ信州シェアスペース

ジャムの作り方は動画でもご覧いただけます!