茨城県水戸市の酒造メーカーの明利酒類は、空前のサバブームの中、サバ専用の酒「SABA de CHU(さばでちゅう)」を「さばの日」の3月8日に発売した。
都道府県の魅力度ランキングでは、茨城は6年連続で47位と全国最下位となったが、しかし、18年「今年の一皿」にサバが選ばれ、空前のサバブームが到来した。茨城県はサバの漁獲量日本一であり、このサバで茨城の魅力を上げていきたいとの思いから同品を開発した。

全国一のサバ大国で、茨城県が誇るサバをよりおいしく食べてもらうために、研究を重ねサバのうまみが引き立つ「サバ専用のお酒」を完成させた。シメさば、さばの味噌煮、焼さば、などさまざまなサバ料理に合うように仕上げた。内容量は720ml、1380円(税別)。300ml、690円(同)。

品目は、リキュールで、アルコール分は16度。味わいは、心地よいほのかなレモンの香りがするのが特徴。パッケージは、イラストで2匹のゴマサバがキスをするイメージをモチーフとした。カップルにも楽しんでもらいたいという思いも込めた。

明利酒類は、茨城県水戸市の老舗酒造メーカー。江戸時代末期の安政年間に、現在地で創業した加藤酒造店が同社の前身で、1950年に明利酒類として法人化。以後、蒸留酒、アルコールなどを製造し、現在は清酒、焼酎、リキュール類、発酵調味料などを製造する総合酒類メーカーとなり販路も全国へ広げるほか世界へ向けて輸出も行っている。

◇日本食糧新聞の2019年3月20日号の記事を転載しました。