子どもも大好き!タイの茶碗蒸し【レシピ付き】
こんにちは。タイ料理研究家、サクライチエリです。暖かくなるにつれ、煮込み料理やお鍋から、彩り良い、ほんわかあったか蒸し料理が食べたくなりませんか?
タイ料理というとまず、辛いイメージをもたれている方も多いかと思いますが、辛くない料理もたくさんあります。今回は、タイ在住日本人が「見つけるとつい注文してしまう」、子どもも好きな味わいのカラフル・ボリューム茶碗蒸しをご紹介いたします。
タイの茶碗蒸しは「す」も気にせず、冷蔵庫にあるもので作れます
日本の茶碗蒸しはまず、出汁をとって卵液を作り、「す」が入らない様に細心の注意を払いつつ蒸し上げ、最後に香りと彩りの三つ葉を散らして、また蓋をして、と、なかなかの手間がかかります。
その点、タイの茶碗蒸しは、私がタイの学校で日本人に通訳していた時、毎回この料理について日本人が「す」が入るのを気にしているのを、タイ人スタッフが「なんでそんなことを気にしているの?」と、たいそう不審がったくらい大らかに蒸しあげます。
しかもこの茶碗蒸し、ほとんどが日本の普通のご家庭にある食材で作れます。うちの娘(小4)は、「日本の茶碗蒸しは銀杏が入っていて食べづらいけど、タイの茶碗蒸しなら3日は続けて食べられる」そうです。あと1品、ちょっとお腹に落ち着く料理が欲しい! という時に、ささっと15分で作れます。
ダシいらず、ボリューム・カラフル茶碗蒸し(カイ・トゥン)のレシピ
【材料】(2人分)
卵 2個
水 100ml
豚ひき肉 50g
トマト 中1/2個
玉ねぎ 中1/4個
青ネギ 1本
ナンプラー または醤油 大さじ1/2
オイスターソース 大さじ1/2
【作り方】
1.ボウルに卵を割り入れ、水と調味料を加えてよく混ぜ合わせます。
2.トマト、玉ねぎは1.5cm角ほどのさいの目切り、青ネギは小口切りにして、ひき肉と一緒にそれぞれの耐熱容器に入れておきます。
3.(1)の卵液を注いだら鍋に置き、沸騰したお湯を鍋の1/3まで入れて蓋をしてから中火で10分蒸し、その後火を止め5分放置して中まで火を通します。
電子レンジで加熱する場合は、ラップをしたら竹串で数ヵ所穴を開け、600Wの電子レンジで6分加熱、その後は様子を見ながら、卵液が固まるまで加熱したら出来上がりです。
トマトは加熱して食べるとリコピン吸収率アップ!
日本人が気にしてやまない「す」の入り具合ですが、こんな感じです。茶碗蒸しというよりは、キッシュのアパレイユほどの濃度なので、食べ応え満点です。
トマトや玉ねぎを蒸すことに、びっくりされる方も多いですが、加熱することで甘みが増して、お子さんも食べやすいお味になります。彩りの良さもポイントですね。
さらに、高い抗酸化作用で知られるトマトのリコピンは、加熱することによって吸収率がアップするという研究結果が報告されています。
出典元:
~トマトは〇〇と一緒に加熱が正解!?~ | みんなとカゴメでつくるコミュニティ &KAGOME(アンドカゴメ)
食材の栄養を逃さずおいしく食べられる、タイの茶碗蒸し。いつもとちょっと違うあと1品に、ぜひ加えてみてください。
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