3つの鮮度にこだわった新たな「お~いお茶」
伊藤園が展開する「お~いお茶」は「鮮度」に徹底的にこだわる。5月22日から「茶葉・抽出・充填」に対し、さらに「鮮度」にこだわった「お~いお茶 緑茶」と「濃い茶」をリニューアル発売している。5月に累計販売数量が300億本(500mlPETボトル換算)を突破した同ブランドは“理想のお茶づくり”をさらに目指す。
18日に東京都内で開催したCM発表会で社三雄専務取締役マーケティング本部長は「昔から『宵越しのお茶は飲むな』という言葉があるぐらい、緑茶は酸化されやすく、劣化しやすいもの。だからこそ、鮮度にこだわることで、繊細な緑茶の味わいを提供してきたという歴史がある。理想のお茶を目指す挑戦をこれからも続けていきたい」と語った。
新たな「お~いお茶」は、三つの鮮度にこだわっている。「茶葉」として、同社が畑づくりから取り組む茶産地育成事業で育てた香りにこだわる「お~いお茶専用茶葉」を使用し、加工時間を約半分に短縮した。
この荒茶は「鮮度茶葉」とし、「茶葉の表面がフィルターの役割を果たすことで、酸化の原因となる酸素を跳ね返し、内側の鮮度を保つことで、おいしさしか通さない」という鮮度にこだわった茶葉となる。「鮮度抽出」として、抽出前に茶葉を温めて香りを閉じ込めて、抽出することや「鮮度充填」として、お茶に含まれる酸素量を0.0003%以下に抑制し、酸素による味の変化を防止している。
容器でも鮮度にこだわる。発売以来の“竹のデザイン”をより美しく訴求しながら、お茶の大敵の“光”から守るため、容器の肩部をカット形態にすることで、お茶のおいしさを守る工夫を施している。
この鮮度にこだわるオリジナル製法を、女優の有村架純を起用した新TVCM「摘みたて鮮度」編と「淹れたて鮮度」編の中で、アーティスト「ゆず」のオリジナルソング「愛こそ」に乗せて、クリアで雑味のない味わいやおいしさの理由を訴求していく。
発表会では、茶産地育成事業の広大な茶畑と会場を生中継し、現地から安田哲也マーケティング一部緑茶・紅茶飲料ブランドマネジャーが「摘んだ茶葉を茶畑に隣接した荒茶工場ですぐに加工することで、鮮度にこだわっている」ことをゲストとして参加した有村や会場に説明するなど、鮮度へのこだわりを視覚的に実感できる会見となった。
また、会見に登場した「ゆず」が世界遺産で開催するプレミアムライブやオリジナルQUOカードなどが抽選で総計3万人に当たる「お~いお茶 世界遺産劇場 ゆずプレミアムLIVE」招待キャンペーンを行い、同ブランドのさらなる価値向上を図っていく。
◇日本食糧新聞の2017年5月31日号の記事を転載しました。
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