こんにちは! イギリス在住ライターの平野由香里です。今回はおうちでも簡単に作れる発酵なしの手作りパン「チャパティ」のレシピを紹介します。
焼き立ての手作りパンは大人や子どもを問わず、みんなの憧れですよね? しかし、生地をこねたり発酵させたりする手間と時間がかかりますし、イーストを期限内に使い切れないことも多いのではないでしょうか。
今回紹介する「チャパティ」は発酵いらず。薄力粉と水だけあれば簡単に作れてしまうので、忙しいママでも作れて子どもも大喜びです。焼き立てはもちろん、ラップサンドとしてお弁当に持っていってもいいですね。

時短パン「チャパティ」の作り方

チャパティはインドでよく食べられている平たいパンのことで、本場では「アタ」というふすまが含まれた粉で作ります。今回は簡単さを追求したので薄力粉だけで作りますが、こだわるのであれば全粒粉で作ってもよいでしょう。

それでは早速チャパティのレシピと作り方を解説していきます。

【材料】(4人分)
小麦粉 1カップ
オイル 大さじ1杯
ぬるま湯 大さじ6~9杯
塩 小さじ1/8杯

今回のレシピではシンプルを追求し、発酵なしでできるだけこねないで作りたいので、冷水ではなくぬるま湯を使います。水分は季節や粉の種類によって変わるので、様子を見ながら加えてください。

【作り方】
1.ボウルにすべての材料を計り入れて、ひとまとまりになるまで混ぜる。
2.おおよそまとまってきたら作業台に出し、生地が均等になるまで10分くらい力を込めてしっかりとこねる。

ボウルの中でこのような一塊になったら台の上でこねはじめます。

3.30分ほど休ませ、生地を8等分にカットする。団子状に丸めて伸ばしやすくしておく。

生地を8等分すると、ひとつあたりが直径15cmくらいになります。

4.麺棒で3~4mmくらいの厚さに伸ばし、強火でしっかりと熱したフライパンを中弱火にして両面4~5分ずつ焼いたら完成。

テフロン加工のフライパンであれば、油を使う必要はありません。

3~4分ほど加熱すると、写真のように表面がプクプクとしてきます。フライ返しなどで押さえつけながら焼くとムラになりにくいです。

表面がところどころ茶色くなったらひっくり返しましょう。

カレーのお供やラップサンド、そのままパンケーキとして食べてもおいしい

チャパティはインドの家庭でカレーのお供として食べられます。インドでカレーといえば「ナン」が有名ですが、発酵やイーストなしのチャパティのほうが簡単です。作った生地は焼く前の段階でしっかりラップをしておけば、3日ほど冷蔵庫で保存できます。

生地を少し大きめに作って、具材をたくさん巻き込んでラップサンドにしてもいいですね。食パンを使ったサンドイッチよりも簡単で具だくさんになりますし、具材がこぼれにくいのでお弁当やピクニックにもぴったりです。

今回のレシピには砂糖が入っていないので、焼き立てのチャパティにはちみつとバターを乗せたり、「ヌテラ」のようなチョコレートソースやピーナッツバターを乗せたりすればデザートとしても楽しめます。

自宅で簡単に手作りの焼き立てパンを楽しもう

自宅でパンを手作りするのは難しいと思う人がほとんどだと思いますが、イーストを使って発酵させるだけが「パン」ではありません。また、今回紹介したレシピでつくる生地は、調理法を変えることでアレンジできる優れものです。

チャパティの生地を薄く伸ばして油で揚げれば「プーリー」、油を層状に練り込んで焼き上げると「ラチャパラタ」になります。これらはチャパティよりもカリカリとした食感が特徴で、油を使っているので味が濃厚です。

前日に生地を仕込んで伸ばして焼くだけにしておけば、夕食に焼き立てのチャパティとカレーを楽しめますね。余った分は翌日の朝食やランチに。レシピにとらわれる必要も特別なスキルも必要ないので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。