ゴボウ、お好きですか?
今日は何カレーを作ろうかなと八百屋さんを見ていると、おいしそうなゴボウがありました。けれども、カレーの食べ歩きをしていてもインド各地を回っていても、ゴボウのカレーを見た事がありません。合わないの?いえいえ、そんな事はありません。

ゴボウとスパイスの共通点は

ゴボウについて調べていると、面白い事がわかりました。どうやら、ゴボウを食用として食べている国は日本と台湾くらいだと言われているそう。食物繊維が豊富で、大腸ガンの予防などに中国では薬草として扱われていたそうです。

とてもなじみ深い食材なのに、国が変わると食用ではなく薬草扱いだなんて、なんだか興味深いですね。実はゴボウのように、薬草効果がある食材を乾燥させてたくさん含んでいるのがカレー粉なのです。

医食同源という言葉があるように、毎日の食事を大切にしておいしくバランスの良い食事を心がけていると、病気は予防できるのです。カレーに使われているスパイスも1つ1つに効能があって、消化を助けてくれたり、認知症予防に効果があるとも言われているのですよ。

スパイスは体を元気にしてくれます

薬用効果はカレー粉で、忙しい時には固形ルゥ

僕は、カレーの薬用効果や楽しさ、料理の幅を感じるのは固形ルゥよりもカレー粉です。しかし、固形ルゥもおいしくて大好きなので、上手に使い分けることをオススメしています。

例えば、家事や子育てなどで時間が無いときには固形ルゥでおいしいカレーを作り、風邪気味の方がいらっしゃる時にはカレー粉を使って薬用効果を期待するのも良いと思います。市販の薬のような即効性ではなく、食事の中で健康に気を使うと、きっと元気になりますよ。

カレー粉のお話をすると、どれを買えば良いのか分からないと聞いて下さる方もいますが、好みの違いはあるにせよ、まずは一つお手に取ってみてください。有名な商品やマニアックな商品など、きっとご自身にあったカレー粉が見つかるはずです。

ゴボウカレーの食材

ゴボウと豚肉のカレーを作ろう

薬草効果のあるゴボウと、疲労回復に良い豚肉。このカレーを食べると体が元気になってきます。今回はカレー粉で作っていますが、固形ルゥでもおいしく作ることができます。

【材料 2人分】
ゴボウ 1/3本
豚ばらスライス 150g
玉ねぎ 1/2個
トマト 1/2個
しめじ 1/2パック
万能ネギ 適量
カレー粉 大さじ2
薄力粉  大さじ1
油、塩、みりん 適量
水 600cc

【作り方】
1.ゴボウを半分に切ってスライスし、玉ねぎもスライスする。トマトは2cmくらいに切って、しめじをほぐす。
2.鍋に油をひいて、玉ねぎ、トマト、豚肉、ゴボウの順番で炒めていく。全体に油が絡んだら水としめじ、少量の塩を加える。蓋をしないで柔らかくなるまで煮込む。
3.フライパンで、少量の油とカレー粉と小麦粉を炒める。
4.3を2に加え、全体をなじませる。
5.調味料で味をととのえ、万能ネギを散らせば完成です。

このカレー、万能ネギがとてもよく合うのです。たっぷりかけてお召し上がり下さいね。

次回も、身近な食材を使ったカレーをお届けいたします。お楽しみに。