愛知在住フードライター瀬山野まりです。鶏肉を使用した簡単レシピは多種多様ですが、レパートリーが尽きてしまうことはありませんか? いくつ覚えていても無駄にならない鶏肉料理。今回は酢味噌を使った鶏肉の簡単レシピをご紹介します。今回使った鶏肉は人気の高いヘルシーな鶏むね肉。さらに味噌の栄養も一緒にまとめました。

簡単!鶏肉のさっぱり酢味噌炒め

味噌のコクと酢の酸味でさっぱりした味わいながらも食べ応えばっちりで、ご飯にもよく合います。

【材料】(2人分)
鶏肉(鶏むね肉、鶏もも肉どちらでも) 1枚
塩 適量
酒(鶏肉を漬けこむ用) 適量
片栗粉 適量
小ねぎ(小口切り) 適量

<酢味噌>
味噌 大さじ2
酢 大さじ1
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1

<付け合わせ>
レタス 適量
プチトマト 適量

【作り方】
1.叩いて軽く塩を振った鶏肉をひたひたの酒に5分以上漬け込む。
2.酢味噌の材料をよく混ぜる。
3.(1)の鶏肉の水気をキッチンペーパーでふき取り、一口大の大きさに切ったら片栗粉をまぶす。

4.(3)を温めたフライパンで焼き、焦げ目がついて火が通ったら(2)の酢味噌を絡め、弱火で軽く炒める。

5.レタスとプチトマトと一緒に皿に盛り小口切りをした小ねぎを散らして完成。

<ポイント>
鶏むね肉でも鶏もも肉でもどちらでも構いませんが、今回は鶏むね肉を使用しました。さっぱりとし脂肪が少なくやわらかいものが良い場合は鶏むね肉、ジューシーでコクがあり、食べ応えが欲しいならば鶏もも肉がおすすめです。

叩いて酒を漬け込むのは鶏肉をやわらかくするためですが、酒に漬けこむ前に、フォークなどで穴をいくつか開けておくのも良いでしょう。

今回赤だし味噌を使用しましたが、お好みの味噌でどうぞ。味噌は焦げやすいので、(4)の工程では焦げないよう気をつけてください。

冷凍保存の常備菜にもおすすめです

今回の簡単レシピは冷凍保存でも味の劣化が少ないため、常備菜としてもおすすめです。解凍するだけで立派なおかずになります。お弁当にも最適です。

解凍する場合は、冷蔵庫で自然解凍した後温めてください。お急ぎの場合は、冷凍状態のままレンジに入れ、600Wで1分半~2分を目安に温めてください。

うれしい成分たっぷり、味噌の分類と栄養

味噌は大豆と麹と塩を使い発酵し、熟成することで作られます。江戸味噌や信州味噌などは米麹を使う米味噌、八丁味噌、三州味噌などは豆麹を使う豆味噌、瀬戸内麦味噌、九州麦味噌などは麦麹を使う麦味噌、といった麹による分類があります。また、麹と大豆の割合による分類や色による分類があり、種類は多数あります。

大豆だけでもたくさんの栄養が含まれていますが、発酵熟成によってより多くのビタミン、アミノ酸などが生成します。

味噌の原料である大豆には豊富な栄養が含まれ、大豆製品である味噌を始め、納豆や豆腐なども栄養価の高い食品として知られています。大豆にはたんぱく質や食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類、ビタミンE、ビタミンB1などのビタミン類といった栄養素が含まれています。

また、大豆イソフラボンやリン脂質の一種であるレシチン、大豆サポニンといった近年注目されている微量成分も含まれています。大豆イソフラボンは女性ホルモンと構造が似ていることから、女性ホルモンと同様の作用をしているとされています。

まとめ

鶏肉は焼いても煮ても蒸してもおいしい汎用性の高い食材の一つです。からあげ、竜田揚げといった揚げ物もおいしいですが、揚げ物はなかなか手間もかかり片づけも大変です。

今回ご紹介した酢味噌焼きはカットして焼くだけという簡単レシピながら、しっかりとした味わいがあり、主菜としてもおつまみとしても活躍できる料理だと思います。ぜひいろんなシチュエーションで作ってみてくださいね。

<お知らせ>
現在、東海ラジオ「タクマ・神野のど~ゆ~ふ~」(平日午前9時から正午放送)内の「教えてど~ゆ~ふ~」(月曜午前10時~)というコーナーに出演し、食をテーマにしたお話をさせていただいております。とても楽しい番組なのでよかったらぜひご視聴ください。