フードコーディネーターの佐々木沙恵子です。今回は時間がない朝でも簡単&スムーズに調理できる段取りと朝ごはんレシピをご紹介します。
だんだんと肌寒くなり、朝起きるのが辛い時期になってきました。実は私も朝が弱く、子供のころに朝食におかずをいろいろ用意してもらってもあまり食べられず朝食抜きで登校することも多々ありました。お子さんが朝ごはんを食べずに困っている方も多いのではないでしょうか。
これからの時期の朝ごはんにおすすめしたいのは、体を温める朝雑炊。前日の残りご飯や常備菜、残り野菜をアレンジして作れる雑炊は、調理も簡単、素材の栄養が溶け込んだ一品。口当たりと消化が良い雑炊は、朝が苦手な人や朝食を食べたがらないお子さんにも食べやすい料理です。

きんぴらごぼうをリメイクして簡単中華風雑炊

今回ご紹介するレシピでは、前日の残りご飯(冷凍ごはんでもOK)と、常備菜の定番のきんぴらごぼう、それに食べ応えと栄養バランスアップのために卵、ベーコン、えのきを使います。仕上げにお好みで刻みねぎやごまをプラスしてください。

【材料】(1人分)
ごはん 100g
ごぼうとにんじんのきんぴら 1人前
卵 1個
えのき 5~6本
ベーコン 2枚
ごま油 小さじ1

(刻みねぎ 適量)
(ごま 適量)

[A]水 カップ1
[A]顆粒鶏ガラスープの素 小さじ1
[A]塩 少々

【作り方】

1.ごはんは温めてざるに入れ、流水でぬめりを取る。ベーコンは1cm幅に、えのきは1/3の長さに切る。

※スープに加える前にご飯を洗うと雑炊の味が馴染みやすくなりおいしくなります。

2.鍋でごま油を熱し、ベーコンを入れて炒める。ベーコンに焼き目がついたらごぼうとにんじんのきんぴら、えのきを入れて軽く炒める。

3.(2)に[A]を入れて沸騰しかけてきたら、(1)を入れて温める。

4.(3)が沸騰したところに溶いた卵を円を描きながら溶き入れる。コンロから降ろし、火を消して蓋をして30秒ほど置き、箸で優しくかき混ぜる。

5.器に盛って、お好みで刻みねぎとごまをかけて完成。

【作り方のポイント】

・きんぴらの味付けやベーコンの塩気によってスープの味が変わるので、(3)で味見をして物足りなければ少し塩を足してください。卵でとじると味が少し薄くなるのでスープの味は少し濃い目の方がおいしく仕上がります。
・卵は余熱で火を通し、かき混ぜすぎないほうがとじた時にふんわり仕上がります。

忙しい朝にさっと調理するための食材選びと下ごしらえのポイント

簡単&時短調理のポイントの一つは食材選びです。具材は調理済みか火が通りやすい食材を選ぶことが大事。今回使ったごぼうやにんじんなどの根菜類は、生から調理すると火が通るのに時間がかかりますが、きんぴらごぼうならすでに加熱されているので少し温める程度で大丈夫です。

また、きんぴらごぼうはいろいろな切り方がありますが、切り方を工夫するのも一つのポイント。ささがきや細切りなどご家庭によってレシピは違うと思いますが、厚みがバラつきやすいささがきよりも、細切りの方が火の通りが早くなります。

特に雑炊にリメイクする場合は、斜めに薄切りにしてから細切りにして繊維を断ち切る方法がおいしくいただけるのでおすすめです。

もう一つのポイントは、前日までの下ごしらえで当日の朝の作業を減らすこと。そのままだと食べづらい材料は事前にカットしておきましょう。生の食材は晩御飯の準備の時に多めに切って冷蔵庫に保存しておくと良いでしょう。

きのこ類など冷凍保存できる野菜は、解凍せずにそのまま鍋に入れてOKなので調理がとても楽になります。また、冷凍ごはんは冷蔵庫に移して事前に解凍しておけば朝の調理の時短に。

もし前日に時間がなく当日朝に下ごしらえするなら、キッチンバサミを使えば包丁とまな板を使わなくてよいので洗い物も少なくてすみます。今回使ったベーコンやえのきもキッチンバサミで調理OK。また、あっさり仕上げたい時は、下ごしらえいらずのささみやツナ、じゃこを使ってもよいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。忙しい朝でも鍋ひとつで作れて準備も簡単な朝雑炊は、具材をたくさん入れて一度に食べられるので栄養バランスも整った朝ごはんです。また、体を温めてくれるのでこれからの季節にぴったり。

朝ごはんの献立に悩んでいる方は、食べきれない常備菜や、半端に残った食材があればぜひ試してみてください!