日に日に肌寒さが増し、おでんもおいしい季節になってきました。コンビニでも手軽に買うことができますし、スーパーではおでんのセットも並んでいますが、ご自宅でお好みの具材を使ったおでんを楽しんでみてはいかがでしょうか。今回はおでんの基本の作り方や、手軽にできておいしさもアップする工夫、おでんのアレンジをご紹介します。

基本のおでん出汁の作り方 手軽に作るなら白だしがおすすめ!

基本は、だし汁をとってしょうゆなどで調味しますが、時間がない時や、手軽に作りたい時は白だしを使うのがおすすめです。お時間に余裕がある時の基本のおでん汁の割合もご紹介します。

<コクあり出汁>
出汁:(しょうゆ+薄口しょうゆ):みりん=15:1:1
*しょうゆと薄口しょうゆは同量にします。煮ていく途中で濃くなる場合は水を足しましょう。

<上品出汁>
出汁:薄口しょうゆ:みりん=20:1:1

<さっぱり出汁>
出汁:薄口しょうゆ:酒=25:1:0.5〜1

市販の白だしを使うと、より手軽におでんを楽しむことができます。めんつゆよりもさっぱりとした味わいになるので、おすすめ。メーカーさんによって味わいが異なるので、味によって薄める水の分量は調整します。お好みでオイスターソースを隠し味にしても深みが増します。

定番のおでん具材をちょっとの工夫でさらにおいしく!

大根や練り物などもちょっとの工夫でさらにおいしいおでんに早変わりします。

<隠し包丁>
大根やこんにゃくなど、味の染み込みに時間がかかるものは、隠し包丁をすると染み込みやすくなります。大根なら表面を十字に、こんにゃくならば格子状に包丁を入れます。大根はさらに面取りをするとより良いでしょう。

<下ゆで>
大根はお米のとぎ汁か、もしなければお米を少量入れた湯で、竹串がすっと通るまで下ゆでします。油揚げやさつま揚げなどの揚げ物は一度湯通しするか湯をかけて油抜きをしましょう。こんにゃくもあく抜きが必要ですが、最近ではあく抜き不要のこんにゃくも売られています。

<レンジ活用>
火の通りが悪いじゃがいもなどの芋類を入れる時は、レンジを活用するのがおすすめです。皮ごとラップに包み、100gあたりレンジ600wで約2分加熱をします。粗熱が取れたら皮をむいて適当な大きさに切って入れましょう。

いつもとひと味違ったおでんにアレンジ

寒くなる時期は特におでんがおいしい季節ですが、何度もいただいていると飽きてしまう、という方におすすめのアレンジがこちら。

根菜おでん

かぶやごぼう、れんこん、里芋などをたっぷりと使用した根菜おでん。根菜類は身体を温める野菜が多いと言われているので、よりぽかぽかに。基本のおでん出汁でご紹介したおでん汁の他にも、味噌味に仕立ててもおすすめです。

定番の大根を入れるのもおいしいですが、おすすめはかぶ。下に十字に切り込みを入れてまるごと入れます。大根のように下ゆでの必要もないので手間も省けますし、火の通りも良いので時間も短縮されます。

ごぼうは一度下ゆでしてから焼きちくわに射込み、斜め半分に切るなどすると、ごぼう巻きのようになります。

きのこおでん

エリンギやしいたけ、えのきなどのきのこをたっぷりと入れたきのこおでん

定番のおでん具材に、さまざまなきのこを入れたきのこおでんもいかがでしょうか? きのこから出る旨味と香りが、いつもいただくおでんとはまた異なる味わいに。

きのこは1種類単体ではなく、いろいろな種類のきのこを使うと香りに深みが増します。三つ葉を最後に加えると、一層味わい深いおでんに。

残ったおでんで雑炊

残りのおでん汁ときのこを入れてお雑炊に

最後に残ったおでん汁は、しめとしてお雑炊もおすすめです。卵を溶いたり、少量の野菜を加え、炊いたご飯を入れると、旨味がぎゅっと詰まったお雑炊になります。煮詰まり具合によって水で薄めてからご飯を入れましょう。

残りのおでん汁に卵を溶いて三つ葉を散らしたもの

最近ではおでん種のセットもスーパーなどで頻繁に見かけるようになりました。皆様もぜひご自宅でいろいろアレンジして楽しんでくださいね!