米国ニューヨークの人気ブラウニー専門店「ファットウィッチベーカリー(FWB)」が10月に国内2号店を大阪市内にオープンした。大阪メトロ御堂筋線心斎橋駅の5番出口から徒歩1分、心斎橋筋商店街からすぐの好立地に店舗を構えることで、アジアを中心とした海外観光客もターゲットに据える。

FWBの看板商品は砂糖控えめ、バターとチョコレートを多めに配合した濃厚でリッチな味わいのブラウニー。

1998年にオープンしたNYチェルシーマーケットの本店は、地元ニューヨーカーの間では日常的に楽しむブラウニー店として、観光客にはNYのお土産スポットとして欠かせない場所となっている。

日本では本場の味を継承しつつ、オリジナルフレーバーも加えて15年にオンライン通販を開始、16年6月に京都店を開き、今回、世界3店舗目、国内2号店の大阪店を開店した。

FWBJAPANとしてアジア全域の運営統括を担うリボン食品では、「大阪店を足掛かりに、次はアジアの他国に出店したい」と濃厚ブラウニーでアジア諸国への進出に意欲を見せる。

ファットウィッチベーカリー大阪店

FWB大阪店は、年代を問わずに国内外から多くの観光客が訪れる大阪ミナミの中でも中心地となる大丸心斎橋店の東側すぐに位置するため、ショッピングとグルメを目的に商店街を探索する観光客も足を止めやすい。

FWBファンにはプディング、ミントチョコ、オレンジ、ダブルホワイトの四つの大阪限定ブラウニーが詰まった「SMILEブラウニーセット(税別1500円)」、食べ歩き用にテークアウトメニューも充実させて通常の2倍サイズのビッグブラウニーや毎週デコレーションが変わる「ブラウニー・オブ・ザ・ウィーク(同600円~)」、ブラウニーにソフトクリームを付けて食べる「ファットウィッチデコソフト(同648円)」、濃厚チョコドリンク「ウィッチココ(同350円)」などを開発した。なお、大阪店ではブラウニーはセット販売のみ。

デコレーションが毎月変わる「ファットウィッチデコソフト」などテークアウトメニューも充実

10月4日に開催したお披露目会では筏由加子リボン食品社長が「NYで生まれたFWBだが、地域に根差したグローバルブランドを目指し、その土地ごとで愛される特別なブラウニー専門店に育てていきたい。大阪店を訪れたら、ほかの店舗もすべて行ってみたいと思ってもらえる店にしたい」と抱負を述べた。

特に数年来、海外観光客が増加している大阪では、FWBのさらなる認知度アップに期待がかかる。京都店はオープン当初、事前注文して受け取る「受け取り処」として店舗でのおもてなし提供に努め、地元客のおもたせや観光客に利用されてきたが現在は“いつでも買える”店舗としてリニューアルしている。

〈店舗概要〉▽所在地=大阪市心斎橋筋1-3-15、心斎橋NSDビル1階▽電話=06・6121・8139▽営業時間=午前11時~午後9時

◇日本食糧新聞の2018年10月12日号の記事を転載しました。