オタフクソースは10月4日、広島を訪れる国内外の観光客をメーンターゲットに、「お好み焼きを通じた記憶に残る広島の体験」を提案するお好み焼き体験スタジオ「OKOSTA(オコスタ)」を、JR広島駅北口にオープンした。

お好み焼インストラクターが焼き方を指導

同体験スタジオは、国内外を問わずより多くの人に調理体験を通じてお好み焼きの魅力を知ってもらい、その思い出と味がコミュニケーションや食文化発信のきっかけとなることを目指してオープンしたもので、お好み焼き店にあるような本格的な鉄板やヘラで、最大40人が一度に広島お好み焼きづくりを体験することができる。

体験スタジオには、一度に10人がお好み焼きを焼くことができる長さ2m80cmの鉄板を備えたテーブルが4台設置されており、同社のお好み焼インストラクターが各テーブルで丁寧に焼き方を指導する。

参加者全員には、オリジナルのエプロンや紙帽子が配布されるため、気軽に、手ぶらで広島お好み焼きづくりを体験することが可能だ。また、同社商品の販売コーナーや試食ができるソースBARなども設けられており、お好み焼きづくり体験以外でも楽しめる。

「OKOSTA(オコスタ)」外観

同体験スタジオでのお好み焼き体験メニューは、さまざまなトッピングで「広島お好み焼」を楽しめるメニューやオリジナルグッズがもらえるメニューなどのほか、デザートやワンドリンクが付く夜限定メニューなど13のメニューが用意されている。

受付で自分の好みのメニューを選択し、各テーブルでインストラクターから手ほどきを受けるシステムとなっており、一人一人がそれぞれ別のメニューを体験し、グループ内でシェアすることも可能だ。

また、海外からの観光客にも気軽に体験することができるように、豚肉を使用しないムスリムフレンドリー、肉・魚成分を使用しないベジタリアンの人向けメニューなど、多彩なニーズに応えるメニューも用意されている。

佐々木直義オタフクソース社長は「国内の方々はもちろん、海外の方にもお好み焼きづくり体験を通じて、お好み焼きの魅力を知り、楽しんでいただきたい。この体験スタジオを通じて、お好み焼きやオタフクソースを世界に広めていきたい」と意欲を述べた。

同社では10月1日から会社ロゴの字体をカタカナの「オタフク」からローマ字の「OTafuku」に変更するなど、海外へ向けたアピールを続けており、JR広島駅周辺のホテルなどへ日本語版や英語版のチラシを配布し、アピールするほか、トリップアドバイザーへのアピールなども行っていく方針だ。

◇日本食糧新聞の2018年10月12日号の記事を転載しました。