こんにちは。働くママのためにカンタンで見栄えのする料理を提案したいと願う料理研究家の松本葉子です。買い物に行く時間がなくても家にある材料と調味料で工夫すれば、「ママすごい!」って子どもたちの目が輝く料理が作れます。
今回はおなじみのケチャップライスをグレードアップ! 思いっきり時短なのにビジュアル系。しかも子どもたちの「これ嫌い…」をクリアするために役立つメニューをご紹介します。

炒め不要のおいしいケチャップライスの作り方はこれ!

オムライスやチキンライスなどケチャップ味のご飯は子どもたちに大人気。もちろん大人にとっても、夕日のような真っ赤な色はどこか懐かしく、時々に無性に食べたくなりますよね。

ところで、スパゲッティナポリタンなどと同様、ケチャップライスは「炒めて作るもの」と思っていませんか?

実は、ご飯とケチャップをレンジにかけて混ぜるだけでちゃんとおいしいケチャップライスが作れるんです。ご飯は冷やご飯だってOKですよ。

コツはこれ! バターです。

耐熱ボウルにご飯を入れ、ケチャップとバターをのせてラップをかけずに電子レンジでバターが溶けるまで加熱します。

冷蔵庫から出したての冷たいご飯の時はご飯の中にバターを埋め込んでラップをかけて通常のご飯温めの時間まで加熱してもよいでしょう。

バターが溶けたら、ご飯にケチャップと一緒にしっかり混ぜ込みます。この時、ご飯を練らず、切るような感じで混ぜていくのがコツです。

ご飯にケチャップを混ぜたら、もう一度1分程度加熱すれば完成です。ご飯の固さをみて、柔らかければラップなし、固いようならラップをして加熱しましょう。

フライパンで炒めて作るより油っぽさがなく、コクがあるケチャップライスが作れますよ。

盛り付けでごちそう感UP!歓声があがるケチャップライスのトマト詰め

先に書いたレンジで作る方法のほか、フライパンで炒めるのはもちろん、ケチャップを加えて炊飯する方法でもケチャップライスは作れます。

そして、タマネギを始めとする野菜のほか、ハム、ベーコン、ソーセージ、ツナ、鶏肉、エビなどいろいろな具材をいれることで多彩な味わいを楽しむことも可能。

また、卵との相性の良さを生かしたオムライスもケチャップライスアレンジの王道といえるでしょう。

でも、冷蔵庫になんにもないー、具を切ったり卵を焼いたりするのも面倒… という時には盛り付けで勝負です!

レンジで作ったシンプルなケチャップライスも、トマトに詰めればこの通り。カワイイでしょ?おやつにもぴったりです。

トマト詰めにする時は、ケチャップライスの味を濃いめに作るのがおいしさの秘訣。ご飯に混ぜるケチャップの量を多めにしましょう。

フルサイズのトマトに詰めるほか、プチトマトなど小さいサイズのトマトに詰めて一口で食べられるようにするのもいいですね。

生トマトのフレッシュな味わいがケチャップライスに良く合います。彩りに添えるならパセリのほかバジルも相性抜群です。

苦手な野菜もケチャップライスにすればおいしく食べられるかも!

ケチャップの甘酸っぱい味はほかの素材のクセをカバーするので、ニンジンやピーマンなど、苦手な野菜もケチャップライスに入れれば気にせず食べることができたりします。

苦手野菜をケチャップライスでおいしく食べるためのポイントは、野菜は細かく刻むこと、そして、ケチャップライスに加えるバターを少し多めにすること。

そしてここでも盛り付けは重要。子どもたちをまず目で喜ばせることで食欲をかき立てましょう!
小さめのエンゼル型は、お菓子作りだけでなくご飯の盛り付けにも使えるので、ひとつ持っていると便利です。

こんな風に真ん中に貝割れ大根などのサラダやウインナーソーセージなどを飾ってもいいし、下の写真のように温泉卵を割り入れておくと、卵を崩しながらケチャップライスと一緒に味わえるのでより苦手野菜が気になりにくいですよ。

オムライスを作るほど時間がないし、難しそうっていう時には、エンゼル型ケチャップライス+温泉卵、おすすめです!

まとめ

ケチャップに使われているトマトは、生食用よりも色が濃く、完熟したものなので、抗酸化作用のあるリコピンも豊富に含まれています。

またケチャップ=甘いと思われがちですが、トマト由来のグルタミン酸の旨みをたっぷり含んでいるため、調理に使うと料理の味わいを豊かにするのに役立ちます。

忙しママにお役立ちの調味料・ケチャップの魅力をまずはケチャップライスで再発見してみましょう!