徳山物産は10日、美活女性をターゲットにした「カラダよろこぶ美人キムチ(180g、参考価格450円)」を主に高質スーパーで発売した。植物性原料100%のアニマルフリーでニンニクも不使用。無農薬青パパイアをはじめ、国産の野菜・果物を8種使用した。一般的なキムチは重量の多くを白菜が占めるが、美人キムチは白菜、青パパイア、キャベツ、大根を同量ずつ入れた。キムチカテゴリーは成熟市場ながら、既存品にはない新たな切り口で挑戦する。

「腸活・菌活」が話題になる中、酵素の王様といわれる青パパイア、植物性乳酸菌、醤油麹を使用した一方、食品添加物、動物性原料を使用しないビーガン(完全菜食)キムチ。ニンニクも不使用で、においを気にすることがなく食シーンを選ばない。唐辛子の使用量は同社内比で半分に抑えた。

多くのキムチは魚介エキスでコクを出し動物性発酵臭がある。美人キムチは青パパイアの酵素、植物性乳酸菌、麹菌でコクを出し、動物性発酵臭とニンニク臭がない。

唐辛子のカプサイシンが内臓脂肪を燃焼させる、非加熱野菜に各種ビタミンが豊富に含まれる、動物性より優れたプロバイオティクスの効果といったキムチの機能性はそのままに、青パパイアの酵素とデトックス効果も期待できる。

◇日本食糧新聞の2017年5月17日号の記事を転載しました。