蒸しパンもおまんじゅうも小麦粉を使っているお菓子たち。食べたいけれど小麦アレルギーだから、と諦めている方も少なくありません。そんな方にもおススメしたいのが、鹿児島の「かるかん饅頭」です。長く愛されている地方菓子ですが、食感も小麦粉の饅頭より軽くて誰しも大好きな食感。手作りも割と簡単にできて、蒸しパン風にも作れちゃいます。

軽い「かるかん」は、お饅頭でもあり、独特な食感が楽しい

かるかん饅頭は、小麦粉の代わりにかるかん粉と山芋を使っています。かるかん粉はうるち米粉のことで、おコメなんです。

米粉だとモチモチドッシリとした食感になりそうですが、軽いから「かるかん」。それが名前の由来とのことなので、ほんとにふわっと軽い。でも山芋も入って風味豊かで、やっぱりモチモチ感も存在している。なんとも不思議な食感です。

蒸しパンぽい生地ですが、中には餡子やカスタードクリームなど入っているので、立派な饅頭ですね、やっぱり。鹿児島の多くの店舗で売られていて、味も食感も個性が豊かなので、奥深いお菓子です。シンプルなお菓子って不思議に個性が出やすい気もします。

手作りもできるかるかんは、蒸しパンから朝食パン、おかずパンへも応用できる

手作りのかるかん饅頭をお子様と一緒にいかがでしょうか。かるかん粉は通販で買えます。

<作り方>
1.擦った山芋と砂糖を水に溶いたかるかんと混ぜます。
2.(1)に卵の白身をかきまぜたメレンゲをサックリとあわせます。
3.まるめて蒸せば出来上がり!

山芋が面倒な方は、入れなくてもなんとかなります(笑)。

蒸しパンみたいな食感は子供たちもきっと大好きになりそう。砂糖を控えて中に餡を入れなければパン代わりにもなります。食べるときに、熱々状態だったらバターを塗ったり、蜂蜜をかけてもおいしいですよ。朝食パンとしても食べられると思います。

かるかん以外にも日本の伝統菓子には小麦粉不使用な商品も多くあります。なんたって、おコメが主食の国ですから。新しいお菓子も美味しいですが、視野を広げてみると、食文化を味わうきっかけにもなって、さらに笑顔も増えたら嬉しいですね。

※小麦粉の入っている、かるかんもあるかもしれませんので、表示は各商品をご覧ください。