石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。「秘密のケンミンSHOW」で出演者に「のどぐろよりおいしい!」と絶賛された「へしこ」を紹介します。「へしこ」とはさばのぬか漬けのことで、福井県産が有名です。焼いて温かいご飯と食べる方法がポピュラーな食べ方ですが、お茶漬けにしたり、おにぎりにしたり、刺身としての食べ方を紹介します。

へしこは、さばのぬか漬けです!

「へしこって何?」とお思いの方も多いかもしれません。へしこは、さばに塩を振ってぬか漬けにした伝統的な発酵食品です。福井県が発祥の地だといわれており福井産が有名ですが、今回は石川県白山市美川で製造されたものを使います。

へしこの名前の由来には諸説ありますが、漁師が魚を樽に漬け込むことを「へし込む」といったことから「へしこ」になったという説があります。また、魚を塩漬けにするときににじみ出てくる水分を「干潮(ひしお)」と呼び、それが訛ったという説もあります。

へしこに使われる魚にはさばやいわしなどが多いです。ぬかがついていますが、そのまま焼いて、身をほぐして温かいご飯と食べるのが一番ポピュラーな食べ方です。「ぬかも食べるの?」と思うかもしれませんが、焼いたぬかは香ばしくてご飯が進むんですよ!

今回はお茶漬けにしたり、おにぎりにしたり、刺身で食べる方法を紹介します。

参照サイト:へしこ 日本の郷土料理図鑑

へしこを焼いて、温かいご飯と食べよう!

へしこを焼く場合は、5分くらいぬかのついたまま焼きます。生でも食べられますので、ぬかに軽く焦げ目がつくくらい焼けば大丈夫です。あまり焼きすぎるとぬかが真っ黒になりますので、ご注意を。

身をほぐして温かいご飯と一緒に食べてみます。塩味が効いていて白いご飯との相性は抜群。さばなので適度に脂も乗っていて、味に深みがありますね。我が家では朝食に食べることが多いですが、食欲のない朝でもパクパクご飯が食べられます!

へしこはお茶漬けにもなります!

白いご飯の上にほぐしたへしこ、海苔、青ネギ、あられを乗せて、緑茶を注いでお茶漬けにしました。さばの旨みがお茶に溶け出して、サラサラと食べられます! 石川県にはいわしのぬか漬けで「こんかいわし」というものがあるのですが、それとも違って、さばの風味が感じられます。

これはお酒を飲んだ後にも合いそうです。ちょっとお腹が空いたときにもサラッと食べられそうですね。飲み会続きのパパさんも喜びそうなへしこ茶漬けです。

へしこのおにぎりは子どもも喜びそう!

へしこをほぐした身と白ごまを入れて、おにぎりを作ってみました。へしこに塩味がついているので、塩を入れる必要はないでしょう。これはお弁当としてもよさそうなへしこおにぎりに変化しました!

へしこの味がマイルドに変化しました。子どもも喜びそうな風味ですね! 魚嫌いな子どもでもおにぎりの具にへしこを入れると食べやすそうです。

ほかほかのおにぎりもいいですが、冷めてもおいしくいただけます。

へしこはぬかを落として刺身にすると絶品です!

へしこは生でも食べられます。ぬかを洗い落として水気をキッチンペーパーで取り、薄切りにして刺身として食べてみました。薄切りにした生の大根と一緒に食べてみます。

焼いたときとはまた違って、さばの旨みが直接伝わってきます。TV番組「秘密のケンミンSHOW」で出演者の方がへしこの刺身を食べて、「のどぐろより、おいしい!」と絶賛していましたが、それもわかります。味に深みがあって、さばの刺身よりもさらに熟成された味がします。

大根がさっぱりしていますので、へしこと一緒に食べると非常に合います。お酒のおつまみにもよいですよ。

へしこを見つけたら、ぜひ味わってみてください!

福井県にお越しの際は、ぜひへしこを味わってみてください。へしこは通販でも購入できます。

ご紹介した食べ方以外にも、生のへしこをお寿司の具にしたり、焼いたへしこをパスタに入れる食べ方もあります。最初はしょっぱく感じるかもしれませんが、だんだんへしこの味のとりこになって何度も食べたくなります。

皆さんもぜひ、北陸のへしこを味わってみてくださいね。