あきんどスシローは14日から30日までの期間限定で「築地の匠×スシローフェア」を500店舗以上の回転すしスシローで開催する。東京・築地市場は10月6日に最後の営業を迎え、11日に豊洲移転となる。同社は食の聖地・築地市場に敬意と感謝の意を込めて、築地の銘店4店とタッグを組んで商品を開発した。

銘店4店は、1日当たり約300人が来店し、約8割が訪日観光客の人気店「大和(だいわ)寿司」、築地に4店舗を構えるマグロ専門仲卸「米彦」、創業70年の老舗のアナゴ仲卸「山五商店」、創業85周年の老舗卵焼専門店「丸武」。

商品は「大和寿司」からは「本鮪赤身のづけ」(150円)、「あじの酢洗い」(100円)、「昆布〆ひらめ」(150円)、「〆の塩いくら巻」(150円)。「米彦」からは「本鮪赤身」(150円)。「山五商店」からは「特上のふっくら煮穴子」(300円)。「丸武」からは「伊達巻メルバ」(280円)※価格はすべて一皿、税別。売り切れ次第終了。

大和寿司の入野光広氏は「個人店が築地から豊洲に移転することは大変なこと。大和寿司の名を知ってほしい。匠(たくみ)とか技術は自分から言うものではなく、認められるもの。隠すことはない」と語った。

また、回転寿司のスシローは14日から従来の一皿100円、180円、280円からそれぞれ100円、150円、300円(すべて税別)へと価格変更を行った。

新価格帯の150円はいろいろなネタを試しやすい「お値打ち皿」、300円はおいしいネタをさらに追及した「感動皿」という位置付けだ。

13日の記者会見で堀江陽商品本部長は、「お客さまに納得していただける価格で、お客さまに今まで以上に良いものを食べていただきたい」と価格改定の理由を語った。

◇日本食糧新聞の2018年9月21日号の記事を転載しました。