殿堂入りB級グルメ「富士宮焼きそば」をおうちでおいしく作るコツ【レシピ付き】
全国各地、夏祭りといえば出店の焼きそばが定番だと信じている、静岡県在住の元祖農業ガール・藤野いち子です。「出身は富士宮です」というと、「焼きそばでしょ」と返されることが富士宮市民にはよくあるそうです。それほど有名なのが、静岡県富士宮市の殿堂入りB級グルメ「富士宮焼きそば」です。もっちりした蒸し麺、うまみの素とも言える肉かす。世の中の焼きそばとは一線を画すおいしさです。
知り合いがお店をやっていることもあり、私にとっても富士宮焼きそばは身近な食べ物のひとつです。今回は、富士宮焼きそばをおうちで作るときのコツをご紹介したいと思います!
麺が違う!肉かす入り!富士宮焼きそばはうみゃ~よ(うまいよ)!
さて、富士宮焼きそばと普通の焼きそばの違いはどこにあるのでしょう。大きな違いは、麺と肉かすです。
まずは麺です。
全国各地で食べられている市販の麺とは全く違う食感の、富士宮焼きそばの麺。蒸した麺を強制的に冷やすことでコシを出しているのだそう。
麺のメーカーは、富士宮市内に「マルモ食品」「叶屋」「曽我めん」の3つの会社があり、太さなどそれぞれ個性があります。近くのスーパーに置いていない場合は通販で買うこともできます。
次に肉かすです。
「肉かすって一体何?」と私も最初そう思いました。肉かすは、ラードを絞ったあとの残りなのだそう。それをよく炒めて加えてあるのが富士宮焼きそばの特徴です。肉かすから脂が出ますし、肉に残ったうま味もそのまま楽しめるというわけです。
そのほかにも野菜は地場もの、削り粉も地元のもの、「ミカチャン印」で知られる丸茂食品(富士市)の紅しょうがなど、地産池消を意識した材料を使っているのが特徴です。
各店で、それぞれ蒸し麺・ソース・具材や調味料が少しずつ違い、個性を出しているのがまた魅力というわけです。
マルモ食品では、蒸し麺だけでなく、肉かすやソースもあります。
家庭で簡単に作れる富士宮焼きそばの基本レシピ
いよいよ富士宮焼きそばのレシピをご紹介します。
<材料>
蒸し麺 1袋
肉かす 10g
千切りキャベツ 120g
お湯 40ml
焼きそばソース 20ml
削り粉・青のり粉・紅ショウガ・ラード 適量
そのほかお好みで、肉や野菜などをプラスします。
<作り方>
1.フライパンにラードを引く。刻んだ肉カスを入れてよく炒めます。
2.(1)のフライパンの中にキャベツ、お好みで肉や野菜を入れて炒めます。
3.(2)に蒸し麺を入れて、湯をかけます(野菜が多い場合は野菜から水が出るので少なめに)。フタをして蒸し焼きにします。
4.水分を飛ばしながらよく炒め、水気がなくなったらソースを麺に絡むように加えてさらに炒めます。
5.皿に盛り付け、削り粉・青のり粉をふりかけ、紅しょうがを適量添えてできあがり。
焼きそばの上に目玉焼きを乗せてもおいしいですね。ぜひお試しください。
何といっても、富士宮焼きそばのよさは身近にある材料で誰でも作ることができることですね。料理に慣れている方なら、15分程度で作れてしまうでしょう。
土日、家族と一緒に味わう手軽なランチとしてもいいですよね。ぜひお試しください。
富士宮焼きそばのおすすめのお店
富士宮焼きそばのおいしさを改めて実感すべく、富士宮を訪れてみました。富士宮焼きそばのお店は100店舗以上あるため、ひとまず地元民にも有名なお店にGO。
お好み食堂「伊東」や「ゆぐち」などが有名です。私の友人は「きふね亭」がおすすめと熱弁していました。写真の「伊東」はドラマのロケ地にもなっていたので、店内にはたくさんの色紙やポスターが貼られています。
焼きそばとお好み焼きを注文して、つれあいとシェアしていただきました。おいしくて、しかも腹持ちがいいのがうれしいです。富士宮焼きそばのお店は全体的にお手頃価格。一緒にしぐれ焼きも食べたいところです。
富士宮市外にも富士宮焼きそばが食べられるお店があります。例えば、東名高速道路の富士川SA(上り・下り)にも富士宮焼きそばのお店がありますので、ちょっと気分を味わいたい方は旅行の折にでもお立ち寄りくださいね。
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