いま東京のいたるところで「秋田」と出合います。なぜならいま、秋田の「自然」「食」「温泉」など、秋田の多彩な魅力を国内外に発信する大型観光キャンペーンが展開されているからです。そこで秋田県湯沢市出身の“おにぎりん”が、秋田物産展などで購入した食材を使った家飲み用進化系レモンサワー10連発に挑戦しました。

秋田の焼酎「そふと新光」はレモンサワーに最適!

秋田は、おいしい水とおいしいお米の産地として、爛漫や両関といった全国的にも有名な日本酒を数多く輩出しています。じつは、甲類焼酎も作っているんです。しかもさすが秋田。どれもめっちゃおいしい!

なかでもおすすめなのが秋田県醗酵工業株式会社の「そふと新光」。まろやかでクセがなく、飲みやすくてじつにおいしい焼酎です。

こちらはスーパー「グランマート湯沢インター店」で購入しました。

そして、「そふと新光」シリーズから今年5月、“レモン酎ハイ専用”焼酎が新しく発売されました。

秋田県醗酵工業株式会社の独自のブレンド技術による柔らかな口当たりの甲類焼酎「そふと新光」をベースに、レモンとの相性の良さを追求した“レモン酎ハイ専用”焼酎として開発されました。

いまや地元のテレビでも特集されるほどの大人気ぶり。お盆休みに帰省した際、1.8リットルの紙パック2本をリュックに入れて持ち帰り、手軽に家飲みできる「秋田サワー」10品を作ってみました。

レモンは秋田産はちみつに漬けます

レモンは、レモンサワー用にはちみつに漬け込んでおくのがおすすめです。「さあ、飲もう」というときに、まな板や包丁を使わずにすぐにレモンサワーをゴクリといただけます。

我が家はグラスもいつでも冷凍室にいれたまま。キーンと冷やしたグラスでレサワ。最高です。

仁手古サイダーのレサワ

仁手古サイダーは、古来から百清水とも言われてきた豊かな清水の里「秋田県美郷町六郷」で作られているサイダー。「ニテコ」とはアイヌ語の「ニタイコツ」が語源で「森林の水たまり」という意味があります。明治14年に明治天皇が東北を巡行した際に、この「ニテコ清水」の水でお茶を召し上がったとされ、「御膳水」ともいわれています。

甘さスッキリの優しい味のサイダー。お酒が弱い人でも飲みやすいレモンサワーです。子どもたちには焼酎抜きのレモンサイダーを作って、一緒に乾杯!

<準備>

レモンサワー用のグラスを冷凍室に入れて、キンキンに冷やしておく。

レモン(できれば国産)をよく洗い、カットする。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。秋田県醗酵工業株式会社の開発担当者が試行錯誤してたどり着いた黄金比がこちら!

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜる。

今回は、強炭酸水ではなく、仁手古サイダーを使用。甘みが加わり、さらに飲みやすくなります。お酒が苦手な人にもオススメです。

ちなみに、混ぜるときは、“静かに混ぜる”のがレサワの極意だそうです。炭酸が飛んでしまうからです。

オレンジスライスジャムのレサワ

秋田産のものが食べたくなったら、品川駅のすぐ近くにある「あきた美彩館」(東京都港区高輪4丁目10-8 ウィング高輪WEST-Ⅲ1階)がおすすめです。秋田産の野菜も入荷されていますし、お土産品ほか秋田のソウルフードも購入できます。

こちらのおすすめは「ローズメイ秋田工場」の通称「オレスラ」ことオレンジスライスジャム。国産のネーブルオレンジを分厚くまるごとスライスしてハチミツで丁寧に煮詰めたジャムです。ママーレードよりもあっさりした味わいで、レモンサワーとの相性も抜群です。

<準備>

レモンサワー用のグラスを冷凍室に入れて、キンキンに冷やしておく。

レモン(できれば国産)をよく洗い、カットする。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、オレンジスライスを入れて完成。

この「オレスラ」は、有名シェフや料理研究家さんたちが取り寄せするほどレベルの高い逸品です。

ローズメイさんは、秋田県大仙市、奥羽山脈の麓に工場を構え、緑あふれる大自然の中で、「薔薇」と「みつばち」の産品を中心とした商品作りを展開しています。ジャムは保存料・酸味料・ペクチンなどの添加物は一切不使用。純粋はちみつを中心とした安心素材だけを原料に丁寧に作っています。

フローズン「葡萄のしずく」レサワ

わたしは葡萄ジュースにはめっぽう目がないのですが、この甘み豊かな秋田産スチューベンを使用した「葡萄のしずく」を一度みなさんに飲んでみてほしいです。わたし好みの葡萄ジュースは、濃くて芳醇な赤ワインのようなスジャータめいらくの「赤葡萄ジュース」ですが、この「葡萄のしずく」も負けてはいません。

秋田県横手市産「葡萄のしずく」は赤ワインのような濃厚で芳醇な香りです。

JR有楽町駅から徒歩1分の「秋田ふるさと館」(東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1F)でも買えます。

冷凍室にパックごと入れて凍らせ、飲むすこし前に取り出してモミモミして、レモンサワーに加えます。これはやみつきになるおいしさです。スチューベンはもともとはアメリカ生まれで、寒冷な気候に適し、ニューヨークと同じくらいの緯度にあたる青森県をはじめ、秋田など東北地方を中心に栽培されています。

秋田県横手市の自然豊かな風土で育ったスチューベンは、糖度が20度以上と甘みが強いのが特徴です。貯蔵性に優れ、年末から冬にかけても美味しく食べられます。

<準備>

「葡萄のしずく」のパックを冷凍室に入れて、凍らせておく。ときどきモミモミする。

レモンサワー用のグラスを冷凍室に入れて、キンキンに冷やしておく。

レモン(できれば国産)をよく洗い、カットする。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、凍らせてモミモミした「葡萄のしずく」を入れて完成。

フローズン「毎日がとまと曜日」のレサワ

子どものころは、お盆といえばよく親戚の家に出かけたものです。行くといつも畑に連れて行ってもらい、大きくたわわに実った赤いトマトをもいで、畑でそのまま食べたものです。

秋田産トマトジュースをフローズンにして、ウォッカベースではなく、「そふと新光 レモン酎ハイ」をベースにブラッディ・マリー風にレモンサワーを作ってみました。

使用したトマトジュースは「毎日がとまと曜日」です。露地栽培された加工用トマトが完熟したら、ひとつずつ手で収穫。すぐ近くにある農産物処理加工施設に運ばれ、トマトを搾汁加工。収穫から集荷まで時間が短いため、鮮度の高いトマトジュースが完成します。

うまい! これを飲むと、あのとき畑で食べたトマトの青くささや、あふれてくる甘みと酸味たっぷりのトマト汁、蝉の声、太陽、風、川のせせらぎなどいろいろな記憶が蘇ります。

<準備>

「毎日がとまと曜日」のパックを冷凍室に入れて、凍らせておく。ときどきモミモミする。

レモンサワー用のグラスを冷凍室に入れて、キンキンに冷やしておく。

レモン(できれば国産)をよく洗い、カットする。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、凍らせてモミモミした「毎日がとまと曜日」を入れて完成。

秋田産ぶどうジャムのレサワ

JR有楽町駅前で開催された秋田物産展に行った時、珍しい葡萄ジャムと出会いました。作っているのは、湯沢市秋の宮にある「小町の国 手づくり工房」。

秋の宮は趣ある温泉郷が有名です。開湯は1702年。県内最古の温泉地として知られ、歴史のある温泉宿や著名人ゆかりの温泉宿が数多く点在しています。

使用したのがこの「葡萄ジャム」。洗練されたデザインで、ご贈答にもなるレベルの高いジャム。このジャムは100gに対して、200gの原材料の果実を使用した贅沢なもの。まずはスプーンでそのまま食べてみてください。驚きのおいしさです。クリームチーズにのっけて食べれば極上のデザートになります。

この葡萄ジャムをレサワの仕上げに加えると、甘み&深み&芳醇さが加わり、豊かな大自然に包まれるような幸せな気持ちになります。

<準備>

レモンサワー用のグラスを冷凍室に入れて、キンキンに冷やしておく。

レモン(できれば国産)をよく洗い、カットする。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、「葡萄ジャム」を加えて完成。

地元湯沢の女性たちと秋田弁で会話し、この葡萄ジャムをお勧めしてもらいました。2人ともめんこい!(めんこい=可愛い)

有楽町の秋田物産展でブース販売されていた「小町の国手づくり工房」では、他にも林檎、莓、ブルーベリーのジャムも。無添加でこの値段は本当に安い。

秋田物産展にお目見えした秋田犬軍団。めっちゃめんこい。

ドライいぶりがっこレサワ

いぶりがっこは、まさに秋田のソウルフード。秋田物産展でドライいぶりがっこ「カリッキー」を発見。ぽりぽりと撮影の合間につまみながら、レモンサワーに投入。サワー全体がスモーキーな香りに包まれ、大人のサワーに仕上がります。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、ドライいぶりがっこ「カリッキー」を入れて完成。

使用したのが秋田県湯沢市の「伊藤漬物本舗」の「カリッキー」。amazonでも購入可。クリームチーズに混ぜると、絶品の肴に!

カリッキーをおつまみにレサワをいただく。

ドライさくらんぼレサワ

毎年、梅雨に入ると、実家から三関(みっせき)のさくらんぼが送られてきます。毎年、子どもたちが楽しみにしている我が家の一大イベントです。大粒でぷりぷりしていて、ジューシーで肉厚で、まことにうまし!

じつは三関地区は、秋田県内一の栽培面積を誇ります。佐藤錦が主流で、6月下旬から7月中旬頃に旬を迎えます。

無添加・無着色の地熱乾燥さくらんぼ「ミッチェリー」。湯沢翔北高校の商業クラブのみなさんが作っています。湯沢翔北高校は、平成23年4月、湯沢北高等学校と湯沢商工高等学校を発展的に統合し、普通科、総合ビジネス科、工業技術科の3学科を有する総合制高校として開校した高校です。美人が多いことでも有名です。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、地熱乾燥さくらんぼ「ミッチェリー」を入れて完成。

秋田産フレッシュトマト入りレサワ

フルーツポンチのような可愛さの秋田産ミニトマト入りのレモンサワー。見栄え良し、味良し、受け良し。三拍子そろった秋田産フレッシュトマト入りレモンサワーです。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモン、ミニトマトを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜて完成。

物産展には様々な種類のミニトマトがあふれていました。トスカーナバイオレット、エスプロッソ、ロッソ・アモーレ、ピッコラ・カナリア、ブラッティ・タイガー、プリンセス・ロゼ、ピッコラ・ルージュ、シシリアン・ルージュ。十和田湖のほうで作られています。

おじさんがねじり鉢巻きで大盤振る舞いで売ってくれました。

じゅんさい入りレサワ

じゅんさいも秋田県の人にとってのソウルフードのひとつ。沼に生息する水草の一種です。水面に葉を浮かべ、茎からでてくる新芽はゼリー状のヌメリでおおわれていて、食用として摘み取られます。このヌメリがレモンサワーに合うんです。のど越しがよく、タピオカ風に“食べながらサワーを飲む”新感覚レサワです。

<基本の作り方>

冷凍室からグラスを取り出し、たっぷりの氷とカットしておいたレモンを入れる。

そふと新光 レモン酎ハイ用3:強炭酸水7

グラスに入れ、静かに混ぜ、「じゅんさい」を浮かべて完成。

じゅんさい生産量日本一が秋田県三種町。小舟に乗り、一粒一粒手作業で摘み取られます。高級食材として知られるじゅんさい。ワサビ醤油や酢醤油ほか、お吸い物や味噌汁の具にしてもおいしいです。

秋田産枝豆入りレサワ

夏といえば枝豆というイメージですが、じつは枝豆は秋がもっともおいしくなる時期ともいわれています。秋田では毎年9月に入ると、秋豆シリーズが発売されます。「あきた香り五葉」から始まり、「あきたほのか」「秘伝」と続きます。

スーパーに9月ごろに出回っている枝豆は秋田県産が多いかもしれません。新潟の茶豆は「甘み」が強いとするなら、秋田の秋豆は「香り」が豊か!

秋田の夏は、昼と夜の温度差が大きく、日中は光合成をして得たエネルギーは、夜、気温がぐんと下がることにより、消耗が抑えられ、糖分がどんどん蓄えられます。だから甘くて美味しい枝豆が出来上がります。

スーパーで見つけた「あきたのえだまめ」。お米がおいしいところは、土が肥沃で元気。 だから枝豆もおいしい。

「あきたのえだまめ」を肴に秋田産枝豆入りレサワで乾杯。

まとめ

ここで紹介したレシピは、すべて「秋田サワ美さん」のインスタグラム、または秋田サワ美さんのインスタグラムにインスパイアされて作ったレモンサワーです。

生まれ故郷が秋田であることに、わたしは誇りに思います。なぜなら、こんなにもおいしいものがたくさんあるクニです。そして、この夏は秋田県立金足農業高校の選手たちに大きな感動をもらいました。ビバ!秋田。ラブ!秋田。秋田、ほんとうに大好きです。

レサワを家飲みするなら、レモンタワーを作ってみましょう。「おお!」とみんなの歓声があがることまちがいなしです。子どもたちのレモネードスカッシュにも立ててあげると超ウケます。

レモンスライスを並べてはちみつをたらし、ラップで包んで冷凍室へ。レモンタワーの完成です。