夏のバカンスでアルザス名物料理と白ワインを堪能
まもなく日本では、楽しい夏の思い出を胸に新学期を迎えるシーズンでしょうか。当地オランダも、夏休みは大人も子供も大イベントです。国内はもとより、陸続きで異国を旅できるヨーロッパでは、車で出発する人も多いです。オランダ人が好きな車でのバカンスの行き先は、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガル、ギリシャあたりでしょうか。
フランス語もドイツ語も通じるアルザス地方
今年の夏、我が家はフランスとドイツに行ってきました。フランスは東部のアルザス地方へ。アルザスと聞くと、ワインを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? アルザス地方は、白ワインが有名ですよね。
もしくは、ドイツとフランスの、複雑な政治背景による言語の授業中止を扱った小説『最後の授業』を思い出される方もいらっしゃるかもしれませんね。
実際、このアルザス地方はフランスではありますが、街の名前がドイツ語である所(例えば「○○ハイム」だったり、「○○ブール(ブールはドイツ語のブルグから)」、○○シュタット)がかなりあります。また、現地の方々の公用語はフランス語ですが、ドイツ語も普通に通じる、おもしろい土地です。
前菜は熱々のエスカルゴ
フランスは言わずと知れた美食の国。アルザス地方も、もちろんおいしいものがたくさんありました。形式ばったレストランでなくても、前菜、メイン、そしてデザートがお手頃価格でいただけます。さすがフランス!
今回、アルザスの小さな町セレスタで、地元の方々が郷土料理を出してくれるというブラッセリ―に行ってみました。前菜メニューにアルザス地方の名産エスカルゴがあったので、注文してみることに。
前菜に出されたのは、口をやけどしそうになるほど熱いエスカルゴ。ニンニクと熱したオリーブオイルの中で、殻を取られたエスカルゴとご対面です。
お味はというと、エスカルゴ自体には味がなく、オリーブオイルとニンニクを絡めた味でした。歯ごたえだけはしっかりしていました。
後でフランス人の友人に聞いたところ、「特別おいしいものじゃないわよ」との回答がきました…。なるほど、フランス人もすべての人が好んで食べているわけではなさそうです。
メインはチーズの入ったポークカツ
そしてメインで頼んだのがポークカツ、ハム・チーズ入り。フランスといえば、ビーフカツを連想される方が多いと思いますが、元はドイツの領土だった歴史を持つこの地なら、ポークカツも納得ですね。
揚げたてのカツをフォークで切ると、中からチーズがトロリと出てきます。これは、間違いなく日本人好みの味ですよ。ここで白いご飯が欲しくなるところ!
デザートはチーズの盛り合わせ
そしてデザートなのですが、アイスやクリームブリュレに並んでメニューに記載されているのが「チーズの盛り合わせ」。
デザートにチーズが出るところが、いかにもフランスですよね。フランスへ行くと、デザートにチーズというメニューを見かけることがありますが、アルザス地方も例外ではないようです。
もちろん、チーズ以外のデザートでもいいのですが、せっかくフランスに来たので、ちょっとフランスっぽく頼んでみました。デザートとはいえ、チーズですので甘くはなく、塩分の効いた大人のデザートですね。やはりここはワインで締めくくるのが良いようです。
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