キリングループのクラフトビール会社スプリングバレーブルワリー(SVB)は9日開園した東京「銀座ソニーパーク」の地下4階に新業態クラフトビール&デリスタンド「ビア・トゥ・ゴー」をオープンした。独自に開発した広口蓋のプラカップで、ビールに合わせた三つの温度帯で提供するなど、「これまでにない香りと味わいで、未来のビールの楽しみ方を提案する」(和田徹SVB社長)。ビールは250mlのレギュラーサイズで1杯500円(税込み)。

8日に同店で会見した和田社長は「既存店舗よりも気軽に楽しめる店を目指した。銀座のど真ん中で、ビールが苦手な人にも、自分に合った味わいのクラフトビールを探してほしい」と期待を込める。

ビールはSVBの定番6とゲストタップ8の計17種。定番品については、味わいや香りに合わせ0~2度C、4~6度C、10~12度Cの3パターンで提供する。広口のカップなので持ち歩きもでき、ビールの香りを逃がさずに楽しめる。

20日からは同店限定品の第1弾「サマー・パーク・セゾン」を発売する。ライム、ジュニパーベリー、ショウガをつかった爽やかな味わい。限定ビールは季節ごとに変えていく。

料理もビールとの相性を考えた季節ごとの17種のデリのほか、長時間低温で調理したバーベキュー料理など個性的なメニューもある。

SVBはこれまでに累計86万人が来店。銀座への出店で、若年層やインバウンド客の取り込みを加速。「代官山、横浜、京都を含む4店で100万人の来店を目指す」(和田社長)考えだ。

◇日本食糧新聞の2018年8月17日号の記事を転載しました。