ヤマサ醤油は8月から家庭の鍋、外食メニュー向けに肉専用調味料を充実させ、旺盛な食肉需要に応える。鍋つゆは昨年、肉鍋タワーを提案してヒットし、今期は花畑鍋を紹介する。パウチつゆで初めてTVCMも投下する。外食チャネルは「もろみたれ」など肉用商材が支持されてアイテム追加。うまみが絹のように後をひく「絹しょうゆ」などのシリーズも拡充し、好調な販売を後押しする。

8月21日から「金ごま塩だし肉鍋つゆ」「4種のチーズ肉鍋つゆ」750gパウチ(各350円)を新発売。「塩だし」は前期、好評だった肉タワーを推奨。タワーは鍋の定番食材である豚ばら肉、モヤシで意外に簡単、安価にできる。外食展開の進む、インスタ映えするレシピを今期も積極提案する。「チーズ」はバラ肉やスライスした根菜を巻いて花にする、SNSなどで話題の花畑鍋を紹介する。

パウチ鍋つゆの初CMは10~11月に投下し、親子で手作りする楽しさを伝える。同様のCMは9月にリニューアル発売する「まる生ぽん酢」でも投下し、全2700GRP(延べ視聴率)で連動して認知と購入、実体験を促す。ロングセラーの「すき焼専科」も味わいを改良。来年1月まで肉用調味料全体でクローズド方式の消費者キャンペーンを行い、店頭販売を盛り上げる。

外食向けも近年、肉周り調味料へ引き合いが増え、専用品を多くしている。簡単にインパクトのある味が決まる肉用「醤(ジャン)」シリーズに「旨味ギュットMOROMI醤(もろみジャン)」を追加。つけ・かけすれば醤油もろみが効き、肉がジューシーに仕上がる。写真映えするジュレ商品も鮮やかな赤色の「肉と魚のためのジュレ赤ワインソース仕立て」を加える。

業務用「ジュレ赤ワインソース仕立て」の調理例、かけるだけで写真映えする

家庭用の「鮮度生活 味なめらか 絹しょうゆ」は、一般発売していない最高峰の「重ね仕込」醤油を生醤油と混ぜて支持された。さらなる浸透を目指して卓上用の200mlを新発売。9~11月に2500GRPのCM投下、クックパッドなどでの混ぜご飯提案、キャンペーンを行ってトライアルユースを促す。

今夏ヒットした「ぶっかけうどん専科あごだし」に続き、汎用(はんよう)できて経済的な「あごだしつゆ」500mlパックも導入する。

◇日本食糧新聞2018年8月3日号の記事を転載しました。