浜松に行ったら「浜松餃子」は外せない!と思う、静岡県在住の元祖農業ガール・藤野いち子です。
あまりにも有名なご当地グルメ、浜松餃子。浜松市内には数多くの餃子のお店があり、その場で食べてもいいですし、お持ち帰りもできます。「浜松のどこに住んでも、近所にいくつか餃子のお店がある、というのが浜松市民のデフォルト」といっても過言ではないほど。そこで、地元民においしいと評判のお店をご紹介したいと思います。
また、餃子を焼くときに迷いがちな、火加減・水・焼き具合。「餃子がフライパンにくっついて中が出てしまった」という経験は誰にでもあるかと思います。餃子を上手に焼く方法もお伝えしたいと思います。

浜松餃子の有名店「石松」と 「浜太郎」

現在浜松餃子のお店は100店舗以上。浜松市内で製造されていることや、3年以上浜松に在住していることが浜松餃子の定義なんですね。

以前取材で、元祖浜松餃子「石松」の当時の店主に伺ったところ、浜松餃子の発祥は戦後中国からの復員兵だった石松の初代店主が、昭和28年に浜松駅の近くで始めた屋台の焼き餃子販売なのだそう。餃子の具はキャベツがメインで、玉ねぎと豚肉も入ったあっさり味です。象徴的なゆでもやしのトッピングも、石松の初代店主のアイデアだそうですよ。

浜松の知り合いにおすすめのお店はどこ? と聞いたら「 浜松餃子なら『浜太郎』がいいよ」というので、早速行ってみました。浜太郎は2012浜松餃子まつり「G1餃王座決定戦」でグランプリ受賞、2014新浜松餃子プレゼン大会でグランプリ受賞と華やかな経歴のお店で、「マツコの知らない世界」でも”餃子激戦区で迷ったらココ”と紹介されたことがあるそうです。

さて、餃子センター店で「浜松餃子12個定食」を注文した藤野。一応女性だし、食べきれるかな…と心配しましたが、野菜がたっぷりであっさりしているのでペロッと食べてしまいました。お値段もリーズナブルな印象。平日はランチもあるので、3色餃子セットなども試してみたいところ。

浜太郎の餃子の売れ筋は、にんにく入りの「赤餃子」とにんにくなしの「白餃子」の2種類。お店でおいしくいただいた後、気に入ったらテイクアウトもできます。飲食した方限定の保冷バッグのサービスがうれしいところです。では餃子を買って、家でも焼いてみましょうか。

参考サイト:
浜松餃子の歴史と特徴 浜松餃子学会

パリパリ、羽根つき 浜松餃子の上手な焼き方

さて、冷凍の浜松餃子を上手に焼くコツをご紹介します。先ほどご紹介した「石松」や「浜太郎」でも冷凍餃子の焼き方を配布していますが、それらを参考にして藤野が実践した焼き方です。

1.フライパンに餃子を並べる

火をつける前にフライパンに油を適量引き、餃子をぐるっと並べていきます。

2.中火で焼く

火をつけて、餃子の底部分がほんのり色づくまで焼きます。

3.蒸し焼きにする

餃子20個に対して水120mlをまわしかけ、フタをして3分~4分蒸し焼きにします。

4.強火で水分を飛ばす

フタを外して強火で水分を飛ばします。水分がなくなり、表面もきつね色に変わってきたら焼き上がりです。

5.もりつける

フライパンの餃子の上に平らで大き目の皿をかぶせてひっくり返します。このときに残っていた水分でやけどをしないように気をつけてくださいね。

きれいに取り出したら、真ん中にゆでもやしをのせると、浜松餃子風になりますよ!
どうでしょう。皮がパリッ! 羽根つきで、具がふんわりと仕上がったでしょうか。

浜松餃子に何をつけて食べるとおいしいか

皆さんは餃子をどんなタレで食べますか? 藤野の家では「酢醤油+ラー油」が基本です。浜太郎で食事をしたときにおすすめしていた食べ方でおいしそうだなと思ったのが、ラー油のかわりに「柚子こしょう+ごま油」を使うというもの。辛みがさわやかです。お酒のつまみにしたい方は、ぜひぜひお試しください。