大森屋は秋の新製品として、ノーベル製菓「男梅」とのコラボ第3弾「男梅混ぜご飯」と、武庫川女子大学とコラボの健康訴求型スープの第2弾「トマト&豆乳仕立て野菜たっぷりスープ」の2品を8月10日に発売する。4月に発売した同社最高品質の海苔シリーズ「日本のおいしい海苔」を合わせた7品計で2億4500万円の初年度売上高を目指す。

「男梅混ぜご飯」(25g、標準小売税別130円)は梅干し本来のガツンとしたしょっぱいうまさ、深い味わいが楽しめる混ぜご飯の素。温かいご飯に混ぜると梅らしい色合いの彩りがきれいなご飯になる。「男梅」ブランドを駆使した楽しさ訴求で、混ぜご飯市場での新たなポジション確立と新規ユーザー層獲得を狙う。

17年8月に発売した「男梅」とのコラボ商品「男梅ふりかけ」「同お茶漬け」の2品の売上げが計3億円を突破し、当初計画の1.5倍のペースで進捗(しんちょく)している。新アイテム追加でさらなる売上げの底上げを図る。「同混ぜご飯」の初年度売上げ目標は1億5000万円。

「トマト&豆乳仕立て野菜たっぷりスープ」(20g、同180円)は武庫川女子大とのコラボ第4弾商品で、同学食物栄養学科の学生と計5回の座談会を行い、学生たちの食物栄養学の知識を生かし栄養面を強化。キャベツ、ニンジン、コーン、トマト、さやいんげんの5種類の野菜に大麦パフを加え栄養豊富なスープに仕上げた。

1食で1日必要量の3分の1の野菜と、2分の1の鉄分が取れる。中心ターゲットは「忙しくて時間のない」「太りたくない」女子大生やOLで、女性に人気のトマト&豆乳仕立てのまろやかな味に仕上げた。コラボスープは16年秋に第1弾として「ゆず香る野菜たっぷりスープ」を発売しており、健康訴求型の食べるスープという独自のポジショニングを目指す。初年度目標は6000万円。

4月に発売した「日本のおいしい海苔」シリーズは、全国の海苔収穫量の約3%と希少性が高い佐賀県有明海産一番摘み原料のみを使用し、芳醇(ほうじゅん)な香りと口どけの良さ、強いうまみが特徴。通常より長い焼き窯を使用し、倍の時間をかけてじっくりと焼き上げることで、海苔本来の香りをより引き立たせるとともに、海苔が縮むのを防ぐ。

焼ムラをなくし、色つやよく焼き上げることができる。味付け海苔は椎茸と煮干し、カツオ、昆布の風味を生かした化学調味料無添加の調味液で味付けし、本来の風味を損なわない上品な味に仕上げている。「板のり」(板のり10枚、同1000円)、「2切」(2切20枚、同1000円)、「味3切」(3切10枚、同400円)、「焼3切」(3切10枚、同400円)、「味卓上」(8切400枚、同640円)の5種類。初年度売上げ計3500万円を狙う。

◇日本食糧新聞2018年7月18日号の記事を転載しました。