鈴茂器工は4月18、19日、東京・池袋のサンシャインシティで「スズモフェア東京」を行い、最新機種の展示や新たなメニューの提案を行った。メニュー提案では、欧米発で各国で広がりを見せるヘルシー感たっぷりの「スシブリトー」や国際学院埼玉短期大学の協賛で、健康栄養学科の学生が考案した創作メニューも紹介した。

スシブリトーはメキシカンブリトーと巻き寿司を一緒にした新しいタイプの寿司だ。数種類の野菜とテリヤキ、エビなどの具材を来店客が選択する楽しみがあり、ソースをかけ、薄めの海苔巻きシートでロールし、おしゃれな巻き紙でラップして提供する。サブウェイの寿司版といえる。ヘルシー感が売りで、欧米では1本を真ん中から二つにカットしてサービスし、客単価はおよそ800~1200円程度だ。

スシブリトーは、同社のシートだし海苔巻きロボット「SVR-NVG-SS」の海苔巻きシートを使って簡単に作れる。中身はまず、海苔巻きのベースとなるコメを白米・玄米から選択、次にメーン食材を肉やサーモン、エビなどから選択する。さらにソースをテリヤキ、BBQ、カルパッチョから選び、野菜やトッピングなどを選択しロールし、巻き紙でラップしてもらう。手も汚れず、ワンハンドフードとして歩きながら食べられる。

米国では、従来丼屋とスシブリトーは別店舗だったが、具材が一緒で提供形態が違うだけ。ロールでかぶりつくことに抵抗がある女性のニーズも取り込み、1店で2種類提供ができる店が増えている。

お客さんが中身を何にするのか、選択する楽しみがある「スシブリトー」は野菜がたくさん取れ欧米で広がりを見せる

学生考案の創作メニューも

学生が考案した創作メニューでは、BLTロールやエスニックナッツ海苔巻き、カレーライス巻きなどが好評だった。

ハードでは1時間当たり5000本の海苔巻きが巻ける最新の連続海苔巻き成型機を上市した。このほかにも重いシャリの取り出しや運び、社食でのシャリ弁ロボへのシャリ補充が楽になる回転テーブルなどパートや高齢者でも無理なく作業ができる「作業者お助け器具」も提案した。

◇日本食糧新聞の2017年5月1日号の記事を転載しました。