コンビニエンスストア(CVS)各社は、7月20日に迎える「土用丑の日」商戦で国産ウナギを訴求し、なかでも、鹿児島県産を使った「うな重」をメーンに、スタミナメニューの商品も揃え、幅広いラインアップで勝負する。

販売促進も予約で100円引き、カードのボーナスポイント、PETボトル緑茶のプレゼントキャンペーンも展開し、顧客の囲い込みを図る。

原料の国産ウナギは鹿児島県産を使うチェーンが多い。セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップが特上、上の「うな重」で使用。ローソンは鹿児島県では同県産を、愛知県と三重県(一部除く)、岐阜県、静岡県では愛知県三河産を使う。

特上の価格帯は税込み2500~2980円台が中心。専門店の特上と比較すれば、割安で身近なCVS店舗で購入できる利便性が強みだ。

製法もたれに工夫を凝らした。ファミリーマートは地域のし好に合わせたたれで4回焼き、炙り焼き製法で仕上げる。ローソンは最仕込み醤油と本みりんを使い、コクとうま味を引き出した。ミニストップは喜川監修のたれで専門店の味を再現した。

品揃えではスタミナメニューやうどんなどバラエティ豊富に展開。ファミリーマートは「炙り焼き 牛タン重」や「牛めし弁当」など、ローソンは「大海老天重」を、ミニストップも「牛ステーキ重」を扱い、顧客の選択肢を増やした。

予約特典にも力を入れる。ファミリーマートはウナギ全品を対象に予約で税込み100円の割り引き、特上と上の予約で「サントリー 伊右衛門 特茶500ml」を1本プレゼントする。ミニストップも電子マネーとポイントカードの利用で特上で300ポイント、上で200ポイントのボーナスポイントを付与するほか、予約で「アサヒ十六茶660ml」を対象商品1個につき1本もらえる。

◇日本食糧新聞の2018年6月20日号の記事を転載しました。