メルシャンは7日、シャトー・メルシャン勝沼ワイナリー(山梨県甲州市)で新しいツアーを始めた。醸造設備を公開するほか、樽貯蔵庫内にも入れるようにした。定員も少人数制に変更。ワインのプロ集団が案内を務め、「見る」だけでなく「話す」ことに重点を置く対話型の内容とした。「消費者接点における最重要拠点」(渡辺隆ビジターセンター長)と位置付け、日本ワインの価値発信に努める。

ツアーは、地下セラーとブドウ畑の見学、3種の試飲が楽しめるスタンダードコースとこれまで開放していなかった醸造設備なども見学できるプレミアムコースの二つ。予約制で定員はそれぞれ10人と6人。大橋健一マスター・オブ・ワインが監修し、リピート率が高い米・ナパヴァレーのワイナリーをモデルに内容を構成した。

案内人はエノログやソムリエといったワイン関連の有資格者で、醸造やトップ営業の経験を積んだプロ集団、メルシャンおもてなしガイド「MOG(モグ)」の5人が日替わりで担当。シャトー・メルシャンを熟知した5人が、見学者の知識量に合わせてきめ細かく応対する。

樽貯蔵庫について説明するMOGの1人、眞杉茂央氏。庫内はワイン樽の香りが感じられる

ガラス越しでの公開だった樽庫は、ワイン樽の香りが楽しめる内容に刷新。見学者の嗅覚に訴えることでより鮮明に記憶に残す狙い。プレミアムコースでは、ステンレスタンクなどの設備が間近で見学できる。タンク横には窒素ガスの注入器を備え、ガスでワインの酸化防止を徹底するなど造りのこだわりを体感できる。

テイスティングはタブレット端末を使うことで、より詳しいワイン情報に触れられる

ツアーの最後には試飲を行う。新たにタブレット端末を導入し、原料ブドウの産地情報や料理との相性についても分かりやすく説明する。英語表示も可能で、訪日外国人への対応も強化した。

◇日本食糧新聞の2018年6月13日号の記事を転載しました。